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天台宗トップ、大樹孝啓座主が体調不良で退任へ 生前の退任は異例

毎日新聞 / 2025年1月10日 18時53分

大樹孝啓氏=京都市東山区で2022年6月27日午後2時2分、南陽子撮影

 天台宗(総本山・比叡山延暦寺)は10日、宗派トップの大樹孝啓(おおきこうけい)・天台座主(100)が高齢に伴う体調不良を理由に2月1日付で退任すると発表した。後任の259世座主には、天台座主に次ぐ地位に当たる次座探題の藤光賢(ふじこうけん)大僧正(93)が就任する。

 最高位の天台座主は終身職。生前の退任は極めて異例で、2007年以来18年ぶりとなる。

 天台宗によると、大樹座主は昨夏から体調不良で静養することが多くなり、秋ごろから退任の意向を示していたという。

 新たな座主に就く藤大僧正は長崎県出身。佐賀県吉野ケ里町の金乗院住職を務め、宗務総長などを歴任した。大津市の延暦寺根本中堂で6月10日、就任を内外に披露する「伝灯相承(でんとうそうじょう)式」が執り行われる。【澤木政輝】

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