「待たせすぎです」 横田めぐみさん同級生ら、官房長官に署名提出

横田早紀江さん（右から2人目）や「横田めぐみさんとの再会を誓う同級生の会」の池田正樹代表（同3人目）らと面会する林芳正官房長官（右端）＝首相官邸で2025年1月10日午後2時29分、平田明浩撮影

　林芳正官房長官は10日、北朝鮮による拉致被害者の横田めぐみさんの母早紀江さんや、めぐみさんの同級生と首相官邸で面会し、拉致問題解決に向けて全国から寄せられた2万1538人分の署名を受け取った。

　早紀江さんは「ちょっとでも進展しているんだなというのが見えないし、何年たっても同じ状態でいる。みんな喜んで帰ってこられるように、チャンスを逃さないでほしい」と要請。林氏は「2002年以来、どなたもご帰国が実現していないのは誠に申し訳なく思っている。今年、大きな実現に向けて全力を尽くしたい」と語った。

　同級生の池田正樹さんは面会後、記者団に対し「めぐみさんがいなくなったとき、早紀江さんは41歳だった。その年をもうはるかに僕たちが超えてしまって、もう還暦です。もう本当に待たせすぎです」と訴えた。【鈴木悟】