鹿島港沖の漁船転覆 3人の捜索続く 手がかりは得られず

鹿島海上保安署が入る鹿島港湾合同庁舎＝茨城県神栖市で2025年1月6日午前10時33分、斉藤瞳撮影

　茨城県の鹿島港沖でイワシ漁をしていた巻き網漁船が転覆・沈没した事故で、鹿島海上保安署は10日午後5時現在、行方不明者3人の手がかりは得られていないと発表した。11日以降は通常体制に戻して捜索を続ける。

　6日の事故発生以降、海保の巡視船や航空機、県警のヘリなどが現場海域を中心に捜索してきた。鹿島海保によると、10日は巡視船2隻と航空機1機で行方不明者を捜索した。11日以降は他の海域もパトロールする。

　事故は6日午前2時5分ごろ、鹿島港から東約31キロの沖合で発生。大津漁協（北茨城市）に所属する漁船「第8大浜丸」（80トン）が転覆・沈没した。日本人とインドネシア人の乗組員20人のうち17人が救助されたが、50代と60代の日本人男性2人が死亡し、3人が行方不明となっている。【川島一輝】