警察官採用、倍率低迷に歯止めを 秋田県警がオープンキャンパス
毎日新聞 / 2025年1月11日 10時49分
秋田県警は秋田市にある警察学校で、オープンキャンパスの実施を増やしている。近年採用試験の倍率が低迷する中、警察学校の内部をより多くの人に知ってもらうことで、こうした傾向に歯止めをかけようとしている。
特殊な技能を求められる警察官は採用後、各署に配属される前に全寮制の警察学校に入校して6~10カ月間法律や実務を学ぶ。署で先輩警察官の下で実務を学んだ後にも再び入校し、一人前になるまでに1年余りにわたってさまざまな実習や訓練などを受ける必要がある。入校中は毎朝6時に起床し、点呼や朝礼、授業、柔道や剣道の稽古(けいこ)、射撃の訓練などを受ける。規律ある生活で有事に生きる同期生の絆を強めていくという。
8日に警察学校と能代署が協力して実施したオープンキャンパスには能代市や秋田市の高校生ら7人が参加した。生徒たちは柔道の稽古や指紋採取の研修などを体験。また寮の内部や食堂、警察犬の訓練の様子を見学した。
警察学校では近年、女性寮や道場がリニューアルされた。カレーライスなどの食堂のメニューも「(全国の警察学校の中でも)一番のおいしさ」(担当者)と胸を張り、働きやすい環境づくりが進められている。
県警本部の人事・採用係によると、採用試験の倍率は2023年度は2・0倍、24年度は2・4倍と低迷している。背景について担当者は「受験適齢期の若い人が県内で減り、進学で首都圏などに流れてしまってなかなか秋田に戻って来ないことが大きい」とみる。今は定員を維持しているものの、人材確保が難しくなれば、警察サービスの低下を招く事態になりかねないと危惧する。受験しやすくするため、東京都内や仙台市でも受験会場を設けている。
担当者は「採用後の教育制度が充実しており、35歳以下で秋田の安全のために力を尽くしたい人に広く受験を呼びかけたい」と話している。問い合わせはフリーダイヤル(0120・863314)。【工藤哲、山本佳世子】
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