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佐野市百条委で市長を証人尋問 指定管理者要項巡り「指示してない」

毎日新聞 / 2025年1月24日 22時42分

証人尋問を受ける金子市長=2025年1月24日午後2時40分、太田穣撮影

 栃木県佐野市議会の指定管理者制度の在り方調査特別委員会(百条委、菅原達委員長)は24日、金子裕市長の証人尋問を行った。市運動公園の指定管理者の募集要項が公表後に変更された経緯を巡り、元担当職員が市長からの指示を証言している点について、金子市長は「指示はしていない」と否定した。

 募集要項は2021年7月に公表されたが、8月23日付で「民間資金活用による社会資本整備(PFI)の実績」などの要件が追加された。PFI実績については、受注した企業体を構成した極東体育施設(宇都宮市、巻嶋貴雄社長)=23年に破産手続き開始=が出した要項に対する質問書の中で触れていた。

 菅原委員長は主尋問で、「8月13日に担当職員らが市長に呼ばれ、募集要項にPFI実績を入れるよう指示されたと職員が証言している。19日には担当課が『PPP(官民連携)事業実績』の追加による変更を打診したが、ダメと言われたとの証言もある」と指摘し、関与を質した。

 これに対し、金子市長は「私から指示はしていない。19日に(要項への)質問とそれに対する協議内容を1枚にまとめた資料を担当課から渡された。私は(要項変更)を判断する立場になく、担当副市長に話した」と証言した。

 市側が要項変更について協議していた18日には巻嶋氏が市長を訪ねた面談記録がある。前日尋問を受けた巻嶋氏は「茶飲み話をした」と証言したが、金子市長はこの日、「(同年5月に)寄付いただいた次亜塩素酸水の話を記憶している」と述べた。

 この他、金子市長が県議時代、極東体育施設関連会社の顧問を務めていた期間について17年12月~20年12月と明かし、「取引先が東京電力関連で、(前職の)東電元社員という立場での顧問」と主張。極東体育施設については「巻嶋氏が社長だと知っていたが、仕事の内容までは認識がなかった」と説明した。【太田穣】

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