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【「9ボーダー」スタイリストインタビュー】川口春奈×松下洸平で見せる対比 小物・色使い…衣装に隠された3姉妹の"裏テーマ"とは

モデルプレス / 2024年5月31日 18時0分

◆七苗(川口春奈)、コウタロウ(松下洸平)との対比

― 会社を辞めてから服装も柔らかくなっていった印象です。

金順華:そうですね。会社を辞めてからの振り幅も意識しつつ、恋愛パートに移るので徐々に柔らかくなっていきます。ただ、急に色味を入れるのはわざとらしい気がして…。例えば、いきなりピンクの服を着たら「いやいや恋しすぎだろ!乙女か(笑)?」とツッコまれそうですし、そういう安直さは嫌だったので、七苗なりのスタイルであるモノトーンやベーシックカラーは崩さずも、確実に彼女から何か力が抜けた感じが伝わればいいなと思いました。

あとは休日との差も出すようにしています。第2話でコウタロウ(松下洸平)と一緒に過去を探しに行くシーンは、眼鏡スタイルに柔らかいグレーのニットカーディガンとプリーツスカートを合わせたコーディネートで彼女なりのオンオフをつけるようにしています。七苗はいつも戦いに出ている肩に力の入った人間で「私はこうでなきゃいけない」「私がしっかりしなきゃ」「私はみんなに頼られる存在じゃなきゃ」と29歳で持たなくてもいいような鎧を背負っている人にしたかったんです。そういう意味でも、外ではあえて近寄りがたい印象があるモード風のスタイリングを意識しています。また、フラットシューズだと女性っぽさが出るので、男性的なローファーを選ぶことが多いです。

― バッグは年齢に合わせてブランドも考えているのですか?

金順華:これは「TOD'S」(トッズ)のバッグで正直お高めなのですが、彼女が成功しているというキャリアが見えるように選びました。上質なものを長年使う人に見せたく、ほとんど取っ替え引っ替えせず使っています。いろいろな資料やパソコンを持ち帰って仕事しているタイプなので、とにかくサイズは大きめにするよう意識していて、元々大きいものを用意していたところ、監督からも「それよりさらに大きいのがいい」とオーダーがありました。オンオフをつけられるよう、休日はものすごく小さいカバンを持っています。そして方や、手ぶらのコウタロウという絵面が私はすごく好きです(笑)。何も持たない男と、とんでもなく大きいカバンを持って毎日歩いている女という2人の対比が素敵だなと勝手に思っていました。

― 仕事ができるように見せるスタイリングのコツはありますか?

金順華:ぶっちゃけ、バリバリのキャリアウーマンに見せるならスーツを着るのが一番手っ取り早いと思います(笑)。七苗もシャツの上から変形型のニットを重ねたり、小物で遊んだりして少し形は崩していますが、モノトーンでちゃんと締めるところは締めれば枠に収まるかなと思います。

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