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【「9ボーダー」スタイリストインタビュー】川口春奈×松下洸平で見せる対比 小物・色使い…衣装に隠された3姉妹の"裏テーマ"とは

モデルプレス / 2024年5月31日 18時0分

◆六月(木南晴夏)、小物へのこだわり

― 六月のファッションのテーマやコンセプトを教えてください。

金順華:六月は猪突猛進な性格で思想が自由な人なので、監督やプロデューサーからオーダーがあったように、とにかくカラフルにすることを意識しました。「この場所でこんな派手な服は着ない」「なんだ、この奇抜な人は!?」と感じるかもしれませんが、「別にそんなことないよ」という方向性に振って作っています。クライアントがあんなド派手だったら「この人に任せて大丈夫かな?」と思わず心配になってしまうかもしれませんが(笑)、六月は仕事がちゃんとできて成功しているという根底があるからこそ成立していると思います。ただTPOはちゃんとあった方がいいなと思ったので締めるところは締めました。

― 六月はいつもスカーフを取り入れている印象です。

金順華:スカーフは万能アイテムで使いやすいですよね。テイストとして70~80年代のイメージで作ろうと考えていました。第1話冒頭のスタイルは、探偵風にしたかったという狙いがあって、監督からのオーダーで頭にサングラスを足しています。その場で芝居のニュアンスも見ながらみんなで足したり引いたりして作り上げました。

― 古着やアクセサリーも印象的ですよね。

金順華:古着はヨーロッパ系の古着屋さんで借りてきていることが多いです。ただ古着だけで固めず、どこかに取り入れるようなスタイルにしています。彼女が好きなものでまとめ上げると、意外にどれを合わせても奇抜だけどハマるんですよね。

アクセサリーは私のこだわりもあって、良いものを身につけるようにしています。もちろんアンティークっぽいアクセサリーもあるのですが、全部トータルでまとめてしまうと収まりすぎてしまう気がしたので、いろいろなものをミックスして出来上がるのが六月であってほしいなと。クラシックなスタイルが多いので、パール系やカラフルなビジューが付いているイヤリングで、六月っぽいものを選ぶようにしています。ただ「良いブランド品だから買う」のではなく、1点1点こだわって選んでいる中で、気に入ったものがたまたま高かっただけ、となるようにしています。

◆八海(畑芽育)、 “計算ずくめ”のコーディネートとは

― 八海はいかがですか?

金順華:極端に変わることはありませんが、彼女の中で何かが芽生えた印象になるようにしたくて、働き出してからファッションを変えるようにしています。あと、姉2人からいろいろ学んできた賢い三女になるようにしています。例えば、アプリでマッチングした男性からプロポーズされるシーンは、リボンがついたピンクのカーディガンで可愛らしい印象ですが、実はこのスタイルも彼女の好きなスタイルではなく、「男の人に会うにはきっとこういうのがウケるに違いない」と男を落とすためのデート服なんです。結婚するつもりがないのに、陽太(木戸大聖)が立ち会ったプロポーズされた相手と挨拶するシーンも、ギンガムチェックのワンピースにピンクのカーディガンを着て「男性ってこういう服装好きでしょ?」と狙ったパターンにしています。ただ、自宅に招くのでミニスカートであざとくなりすぎないようにして「ロングのコットンワンピースにカーディガンをダボッと羽織っている私可愛くない?」と彼女の中で全て計算済みなんです。だけど自分の恋はうまくいかないという(笑)。

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