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【「光る君へ」高畑充希インタビュー後編】「すごく救われた」一条天皇・塩野瑛久との共演 悩んで演じ抜いた定子の人生

モデルプレス / 2024年7月21日 20時45分

― 中盤の悲劇の最大の原因は伊周だと思います。視聴者の中で伊周の株が下がりまくりだと思うのですが…

高畑:そんなに下がっているんですか(笑)?私は結構伊周が好きです。最初は「この人さえしっかりしていたらこんなことにならなかったのに」と思っていたんですけど、三浦さんはすごく美しい方ですし、ご本人が本当に全力でどこまでも不格好に哀れな伊周の姿を演じられていて、それを見ていると怒りというよりはあまりに哀れで涙が出てくるし、一周回って愛してしまうくらい、台本を読んでいるときには感じなかった感情が出てきました。現場でも割とハードな発散するシーンが多くて、対面するシーンで私の表情を撮っているときでも本当に毎カット全力で罵倒して暴れて下さっていたのでそのおかげで私も感情を持っていけました。なので、私はすごく現場で三浦さんの伊周が素敵だなと思って見ていたので、兄をよく書いて下さい(笑)。

― 定子が出家すると言って髪を切るシーンはどうでしたか?

高畑:台本で読むと回の最後に向けて「切っちゃった」という驚きで終わる印象が強かったのでエネルギーが高い幕切れという風に持っていきたかったんですけど、実際今の感覚だと髪を切ることがあまり大事(おおごと)ではないじゃないですか?私の勉強した限りでは当時だと本当に自死に近いと言いますか、皆の前で自殺するぐらいの感覚だったそうなので、それが伝わるようにしたいなと思っていました。そこに至るまで伊周が駄々をこねたりお母さんが号泣してたり、自分だけじゃなく皆さんが一段一段構築して下さって家族皆で作り上げたシーンだったので、台本を読んで不安になっていた自分が馬鹿だなと思いました。

◆高畑充希、一条天皇とのシーン

― やっぱり一条天皇とのシーンはエモーショナルなものがあったと思うんですが、塩野さんと再共演した感想と思い出に残っているシーンがあったら教えて下さい。

高畑:以前共演させていただいたときは、多分ほとんど同じシーンがなかったんですけど、一条天皇と定子の関係性は大事なものなので、全く初めましてではなく久々の再会でご一緒できたことはすごく良かったなと思っています。塩野さんもウイカちゃんみたいに「定子さん好きです」という感じで、すごく持ち上げて下さってそれを恥ずかしげもなく言葉で表現して下さる方だったので、それに対してもすごく救われた感覚が強かったです。やっぱり憧れられたり愛されたりする役は、どこかでずっと「自分で大丈夫なのかな」と不安なんですけど、塩野さんもウイカちゃんと同じように表現して下さって2人にセリフの上だけではなく持ち上げてもらえたことが不安要素を減らしてくれました。

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