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有村架純&坂口健太郎「健ちゃんだからこそ本音を言えた」「頼ることはすごく大事」弱音も吐ける2人の信頼関係【さよならのつづき インタビュー前編】

モデルプレス / 2024年11月10日 7時0分

でも、もしかしたらそれが魅力だったのかもしれないですよね。この作品は登場人物もそこまで多くはないし、もちろん心臓のことはドラマティックですが、大げさなことが起こるわけではなく日常が描かれている。成瀬とさえ子の空間は小さくて狭いかもしれないけど、2人の心の間ではすごく濃くて大きいことが起きていて、どのチョイスも決して間違っていないんじゃないかと思わせることが起きているだろうから。その難しさや「何を受け入れてもらえばいいんだろう」みたいなことを考えている時間は意外と楽しかったんです。だから僕はもしかしたらそういう部分で魅力を感じたのかもしれない。それから架純ちゃんと一緒だったのは、やっぱりこの難易度の高い作品をやるにはとっても心強かったです。

◆有村架純「健ちゃんだからこそ本音を言えました」

― 初期段階から脚本づくりに参加していくことは、お二人がこれまで活動してきた中ではあまり例がなかったことなのでしょうか?

有村:そこのバランスがすごく難しいものがあるなと思っていて。あんまり踏み込みすぎても良くないと思うときもあれば、「みんなで作っているからみんなで話し合うのが1番クリーンだよね」と思うときもある。今回は制作サイドの方たちが快く受け入れてくださって、なんならNetflixさん側から「どうですか?」と聞いてくださったので、私も言いやすかったです。そういう環境にしてくださったのはすごく感謝ですし、何度も打ち合わせをして作品を作っていくことで、自分自身も同じ熱量を持って取り組むことができるからプラスでしかないのかなと思いました。ただ、それが毎回毎回どの映画や民放ドラマでもできるかというと、やっぱりそうではなくて。

坂口:そうだね。

有村:そういう取り組み方が全てにおいて浸透しているわけではない。でもそうやって今回のように自分もどんどん前に介入していくことで、より自分が発言したことに責任を持てるし、作品に携わっていく自覚が生まれてくるので、それはいいことだと思いました。

坂口:僕もいつのまにか話すようになったなと今思い返していました。昔は与えられたものを100%やることがすごく大事だと思っていたんですけど、架純ちゃんも言った通り、今はそこに対して自分に責任が出てくる立場になってきている。見た目は自分のままその役をやるけど、内面に自分のニュアンスや考えがちょっとでも反映されると、そこにもうちょっと感情が乗ってくるというか。ただ時間はどうしても限られているのでどこまで反映できるかは難しいし、自分のやりたいことを全部やっていたら色々なところでパンクしちゃうだろうし…でもそこの塩梅がなんとなくわかるようになってきたんだろうなと思います。だから意見が言えるようになったんだろうし、2人でも撮影前に打ち合わせすることがあったよね。

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