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【町田啓太「光る君へ」インタビュー】公任の人物像と道長への想い まひろは「俗に言う“おもしれー女”ポジションだったかも」

モデルプレス / 2024年11月17日 20時45分

― “平安のF4”も人気を集めましたが、4人での撮影中のエピソードを教えて下さい。

町田:やはり心強かったし心地良かったし、4人での撮影はすごく楽しみにしていました。中盤はかなりF4のシーンは少なくなってきて、年が経ってから30代で道長主催の鍋パーティーのシーンがあったんですけど、あのときは久々に込み入った話ではなくて日常会話だったので、懐かしかったです。風貌や生き様がそれぞれ変わっているけど、集まると昔の感じに戻ってしまうのが不思議で、同窓会で同級生に久々に会った感覚でした。要所要所で集まるごとにその雰囲気が戻ってきたのは最初にしっかりと関係を構築できたからだと思います。

◆町田啓太、金田哲・秋山竜次との撮影での“トラップ”明かす

― 公任は四納言(公任のほか一条天皇に仕えた斉信、行成、源俊賢の4人)の中でどういうポジションだったと思いますか?

町田:非常に難しかったです。情熱的な俊賢(本田大輔)さんが入ってきて、行成は行成で以前は帝と道長の板挟みで苦労していましたけど本当によく動いていたし、斉信は一番良いとこ取りを狙っている人なので実務をしていたのか疑問なところはあるんですけど(笑)、割と陰ではたくさん働いていたんだろうなと思いますし、文芸の世界でもとても活躍されていたと思います。当時は公任と実資(秋山竜次)さんの仕事量が半端なかったみたいなので、その中でも若干俯瞰して支えられるような人でありたいと思っていた節はあると思います。

― 公任は実資や斉信とのシーンも多かったと思うので、お笑い出身の方との演技で印象深かったことは?

町田:お二人とのシーンは大変でしたね(笑)。秋山さんが何の前触れもなくちょっとずつ変えてくるので、「次は何が来るんだろうな」とアンテナを立てながら演技をしていました。あとは“斉信トラップ”というのがあって、若干セリフを変えてくるんですよ。ご自身も無意識でやられているときがあって、僕はずっとビクついていました(笑)。金田さん自身もすごくゲラなので、自分が耐えられなさそうなときはあの大きな目を見開いて見てきて、僕も「やめてくれ~」と思いながら演技していて、思い出すだけで変な汗をかいてきましたが、楽しかったです。

◆町田啓太が考える公任の変化と人物像

― 公任は、政治や権力から一歩引いて冷静に見ている印象があるのですが、その辺りはどう思われますか?

町田:後ろ盾がちゃんとあって道筋ができている人が優遇されるという世界でもあるので、やはり後ろ盾がなくなって父(藤原頼忠/橋爪淳)から「お前はお前で頑張れ」と言われたところから、引かざるを得なかったんだろうなと思います。公任はとても仕事ができた人ですし、文芸の世界で本当に秀でた才能を持っていたということはたくさんの資料に残っています。才能があることは自負していましたし、それだけの努力もしていると思うので、ある程度政治とは関係のないところでも戦えるのではないかと。その才能を磨けば、きっと報われることを自分でも分かっていたから、そちらにシフトしていったんじゃないかなと思います。でも途中でちょっと出世を企てるシーンが出てきたときは「大石先生面白いな」と思いました。

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