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【町田啓太「光る君へ」インタビュー】公任の人物像と道長への想い まひろは「俗に言う“おもしれー女”ポジションだったかも」

モデルプレス / 2024年11月17日 20時45分

― 出世欲は変わらず心のどこかにあったと。

町田:それは生きていく上で必要だったんではなかろうかと。自分自身、父が職を辞したことで苦労したから、当時、家族がどうなっていくかは大事な部分だったと思うし、自分の息子たちにはある程度ちゃんとしたレールが残るように出世欲を使っていたんだと思います。

◆公任の道長に対する想いとは

― 道長に対する公任の心の推移についてうかがいたいです。これまでは常に道長の味方であり続けた公任でしたが、第44回で道長に権力が集中し過ぎるから左大臣を辞するように促します。道長に対しての気持ちは変わったと思いますか?

町田:道長への気持ち自体は変わっていないだろうと僕の中では思っています。僕の解釈ですが、辞するように促したのは、道長が権力者となり自分の発言ですべてが動かせる立場だから、何でもかんでも首を突っ込んで頑張りすぎだと。しかも色々な人に良い顔をしながら意見を全部聞いてやっていたら危ないし回るものも回らなくなって、誰も得しない。時代は移り変わっていくものだし、任せるべきところに任せてどんどん変えていった方がいいんじゃないかという想いを持って敬意を持って話したんじゃないかなと思います。

― では欲張りすぎというよりは、親友として心配していると。

町田:そちらの方があるんじゃないかなと思いますね。あとは、地位も上がって道長に意見を言える人がなかなかいなくなったけど、旧友でもある公任自身が元々割と言いたい放題言う人柄だったから、周りと話して自分が一番言えると思ってその役を買って出たんじゃないかと思います。

― 視聴者目線からすると、だんだん道長の黒いところが出てきていると感じますが、公任は道長の黒い部分は全く気が付いてなかったと思いますか?

町田:そこは気付いていると思いますが、「変わらないで欲しい、自分のことを裏切らないで欲しい」という想いがあったんではなかろうかと思います。道長がしていることに関しては自分が信じたいからと、ポジティブに変換していたと思います。

◆町田啓太が語る公任とまひろの関係性

― まひろとの共演シーンで印象的だったところはありますか?

町田:吉高さんは以前に共演させていただいたとき、コミュニケーションを率先して取ってくれて、それで僕は救われていた部分がたくさんあったので、今回も共演をすごく楽しみにしていました。本当に変わらない方で、結構僕に対してツッコミを入れたりイジってくれたりするので、公任とまひろの関係性とあんまり変わらないかもしれません。もちろん僕は公任みたいに悪態をついたりはしませんが(笑)。公任とまひろは、第33回でようやく言葉を交わせたので、その撮影の前もすごく楽しみにしていて、ちょこちょこチクリと返されるのが公任も逆に癖になっているんじゃないかなと思い始めました。公任は道長にも割と放任されているので、実はあそこまで返してくれる人はいなくて、自分も結構ズバッと言うタイプだからもしかしたら嬉しかったかもしれないですよね。まひろの能力もとても買っているし、実は公任が「源氏物語」のきっかけも作っているので、公任にとってまひろは俗に言う“おもしれー女”というポジションだったかもしれない。この時代背景で唯一男女関係なく本音を言い合える関係性ができたのが芸事の分野だったから、そこも興味深いなと思います。

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