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プライム市場の時価総額は900兆円超えで過去最高に!時価総額を伸ばした企業は?

MONEYPLUS / 2024年4月22日 7時30分

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プライム市場の時価総額は900兆円超えで過去最高に!時価総額を伸ばした企業は?

2023年度の株式市場は日経平均が3月末の終値で4万円を突破するなど躍進の1年となりました。株価上昇の要因は東証が上場企業に促した「資本コストや株価を意識した経営の実現」により、企業の変革を先取りした事や、円安の進行による企業業績の改善が大きかったように思います。

2023年3月末に2万8041円だった日経平均は、2024年3月末には4万0369円で終了し、実に1万2328円(43.9%)の上昇となりました。そのうち2024年に6905円高となっています。特に2024年に入ってプライム市場の売買代金が4兆円を超える大商いとなっており、多い時には7兆円に迫る日もあります。

今回は、2023年に大きく時価総額を伸ばした企業や減らした企業を取り上げたいと思います。私は日経平均が4万円の大台を突破した事よりも、プライム市場の時価総額が900兆円を超え、過去最高の時価総額となった事の方が、個人投資家にとって意味があると考えています。


30兆円以上増やしたトヨタ

トヨタ自動車(7203)は、2023年に時価総額を30兆円以上増やし、3月末時点で61兆円となりました。同社は日本市場の時価総額がトップで、世界の時価総額100位に唯一入る日本企業です。円安を追い風に業績が拡大しています。2月6日の決算発表では2024年3月の連結純利益が前年比約84%増の4兆5000億円に増額する事を発表しました。また、トヨタグループ各社は、持ち合い株の売却を進める事を発表しました。企業が政策株の売却を進めることで、収益性の高い投資を通じた利益率向上や、積極的な株主還元の強化などが期待されます。

グループ再編のデンソーや豊田自動織機

デンソー (6902)は2023年12月に、日野自動車や豊田合成、愛知製鋼の保有株式をすべて売却した事が判明。今後、豊田自動織機(6201)やアイシン株など売却する予定です。売却対象となる豊田自動織機の約2965万株に関しては、需給悪化や株価への影響をできるだけ避けるため、株式売却は10回に分割し、最大2年半かけて実施するとのこと。売却した資金で株主還元や成長投資にあてる予定です。グループ再編が好感され、デンソーや豊田自動織機の時価総額も大きく増加しました。

ここからは、2022年と2023年の大納会終値をベースに、各企業の時価総額の増減を紹介します。

生成AIで好調 半導体関連企業

半導体関連の企業の時価総額の増加が目立ちました。東京エレクトロン(8035)は約5兆8000億円増加し、ディスコ(6146)は約2兆4000億円増加しました。両社はプライム市場の時価総額ランキングで東京エレクトロンは12位から3位にディスコは95位から29位(2023年納会終値時点)に躍進しました。

背景には、米国エヌビディアの存在です。生成AIの利用が世界で急速に拡大し、同社が生産する画像を処理する半導体で、大量の計算を同時に実行できる「GPU」の需要がデータセンター向けなどで急増し、同社株が年間で約200%上昇した事で、日本の半導体関連も物色されました。また、政府が台湾のTSMCやラピダスに多額の補助を行う事も好感されました。

増加が目立ったメガバンク

メガバンクの時価総額増加も目立ちました。三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)が約3兆5000億円増加、三井住友フィナンシャルグループ(8316)が約2兆円億円増加、みずほフィナンシャルグループ(8411)が約1兆4000億円増加しました。日本企業の賃金も上昇し、物価が安定的に2%上昇する見通しで日銀がマイナス金利解除などから買われました。三菱UFJやみずほなどは新NISAで買いを入れる個人投資家も増加しています。

時価総額増も順位を落とした通信株

時価総額は増やしつつも順位を落としたのがKDDI(9433)やソフトバンク(9434)の通信株です(2022年と2023年の大納会終値を比較)。特にKDDIは、京セラの谷本秀夫社長が保有する同社株を秋に具体的な活用策を示す方針で、一部の売却も視野に入れ、銀行借り入れの担保にするとしていた従来方針を見直すと2024年1月に日経新聞社の取材で発言された事で株価は軟調に推移しています。

時価総額現象・順位も落とした薬品株

反面、アステラス(4503)や武田薬品工業(4502)、第一三共(4568)などの薬品株は、時価総額が減少し、順位を落としています(2022年と2023年の大納会終値を比較)。アステラス、武田は業績が下振れした事が要因です。その他でファナック(6954)やニデック(6594)などが時価総額を減少させました。

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(たけぞう)

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