三菱 アウトランダーPHEV VS トヨタ RAV4 PHV! 同じ本格派SUVでありながら大きな違いがあった
MōTA / 2021年11月6日 16時0分
三菱自動車は2021年10月28日(木)に発表したアウトランダーPHEV。2013年にSUV初となるPHEVモデルとして登場したアウトランダーPHEVだが、2020年6月にトヨタ RAV4 PHVも追加されるなど、じわじわとその人気が高まってきている。 今回はそんな2台を比較していきたい。
ボディサイズはアウトランダーPHEVの方が大きいがEV走行可能距離ならRAV4 PHVだ!
まずはボディサイズだ。アウトランダーPHEVが全長4710mm×全幅1860mm×全高1745mmなのに対し、RAV4 PHVが全長4600mmx全幅1855mmx全高1685mmとアウトランダーPHEVの方が大きい。
パワートレインはアウトランダーPHEVが2.4リッターエンジン+モーターなのに対し、RAV4 PHVが2.5リッターエンジン+モーターを搭載する。駆動用バッテリーはアウトランダーPHEVの方が大容量で総電力量20kWh、RAV4 PHVは18.1kWhだ。しかし、EV走行可能距離は83〜87kmなのに対して、RAV4 PHVが95kmとRAV4 PHVの方が優勢だ。これは車重の差が影響しているのだろう。 また、アウトドアや緊急時などに非常用電源として使えるACコンセントは両者ともに備わっている。ラゲッジはアウトランダーPHEVだと3列目使用時が284L、3列目シートを格納すると646Lほどの容量が広がる。一方、RAV4 PHVは5人乗り時でも690LとSUVトップレベルの大容量を確保する。
グレードによっても異なるが両車は同等レベルの快適装備を用意
インテリアでは、アウトランダーPHEVがヒーター付きの本革巻きステアリングや3ゾーン独立温度コントロール式フルオートエアコン、運転席&助手席シートヒーター、リヤシートヒーターなどが標準装備。
リヤシートはリクライニングが可能だ。オーディオはスマホ連携の9インチディスプレイナビが標準装備で、中級グレード「G」はオプション設定となるBOSEプレミアムサラウンドシステムは、最上級グレード「P」には標準装備。USBはタイプAとC、1500Wのコンセントも標準装備される。 RAV4 PHVはステアリングヒーターがついた本革巻きのステアリングに1席集中モードと温度センサーがついた左右独立温度コントロールのヒートポンプオートエアコン、運転席&助手席の快適温熱シート+ベンチレーションが標準装備。 後席シートヒーターや後席はリクライニング機能があり、USBは前後に2個ずつ、1500Wのコンセントも標準装備する。こうしてみると、RAV4 PHVならベンチレーションが備わっていたり、アウトランダーPHEVにはUSBに2タイプが用意されていたり、細かな違いはあるが、それほど大きな差はない。安全性能は両者ともに高レベル! アウトランダーPHEVは使い方によってグレードを選ぶべきだ
安全性能も比較してみよう。
新型アウトランダーPHEVは、運転支援システム「マイパイロット」を全車に標準装備するなど、先進装備も充実。ナビとリンクしたレーダークルーズコントロールは道路の形状に合わせて適切な車速に自動で調整し、渋滞時の停車後も30秒以内であれば自動で発進する機能も用意した。
先代に比べ、標識認識機能や車線逸脱防止機能なども追加され、より安全性が高まっている。
RAV4 PHVもプリクラッシュセーフティをはじめ、全車速追従機能付きレーダークルーズコントロール、サイド&カーテンエアバッグ、誤発進抑制機能のインテリジェントクリアランスソナーなどが標準装備される。 両者の大きな違いとなるのは乗車定員だ。RAV4 PHVが5人乗りなのに対して、アウトランダーPHEVでは5人乗り、7人乗りを用意。アウトランダーPHEVは3列シートを備え、いざという時に多人数乗車が可能である点は大きな魅力となるだろう。 価格(税込)はアウトランダーPHEVが462万1100円〜532万700円、RAV4 PHVが469万円〜539万円で価格自体にそれほど大きな差はない。どちらもここ2年以内に登場したモデルであり、最新の技術を多く搭載しているのは両者ともに同じ。多人数乗車や安全性などをより重視するならアウトランダーPHEV、荷物を多く載せたいならRAV4 PHVがおすすめだ。ディーラーなどで試乗し、それぞれの乗り味や使い勝手を比較しながら選んでみてほしい。
【筆者:MOTA編集部】
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