ぶっちゃけ、見た目は似てるけど中身はまったく違う!? 乗ればわかる新型カイエンの驚くべき進化
MotorFan / 2018年7月27日 9時45分
プレミアムSUVの中でも最も人気のあるカイエン。久々のフルモデルチェンジを行った新型だが、そのスタイルは完全なキープコンセプトだ。一体、先代とはどこがどのように違っているのか。試乗を通して感じたことをお伝えしよう。 PHOTO●篠原晃一(SHINOHARA Koichi)
2002年に登場以来、プレミアムSUVとして確固たる地位を築いたカイエン。近年のポルシェの好調な業績は、カイエンが支えてきたと言っても過言ではないだろう。そのカイエンが3代目へと生まれ変わった。一見すると従来と見分けがつかないほどのスタイルだが、一体どこがどう変わったのか、詳しくみてみよう。
まずボディサイズだが、新型カイエンは全長4918mm、全幅1983mm、全高1696mm。そしてホイールベースは2895mmだ。これは先代と比較すると全長は+63mm、全幅は+28mm、全高は+6mmで、ホイールベースは変わらない。僅かに大きくなっているが、現実的にはほとんど変わらないと言っていいだろう。デザインを見るとフロントまわりの印象はあまり変わっていないが、リヤスタイルをみるとその違いは一目瞭然。新型は上下に薄くなったテールランプをガーニッシュで繋いでいる。911とイメージを共通化したのだろう、新型は見るからにスポーティな雰囲気となっている。
ボディは少し大きくなっているが、軽量素材などの使用などによって、カイエンSではおよそ65kgの軽量化がなされている。サスペンションは先代が前ダブルウイッシュボーン、後マルチリンクだが新型は前後ともマルチリンク式。アクティブシャシーコントロールは新世代のものとなり、オプションだがリヤアクスルステアが装着できるのも新型の特徴だ。
エンジンは先代も新型もV6とV8だが、新型は新世代にスイッチ。今回試乗したカイエンSは2.9ℓ V6ツインターボで440ps、550Nmを発揮する。ちなみに先代のカイエンSは3.6ℓの排気量で420psであったから、新型は約700ccもダウンサイジングしながら20psもアップしていることになる。そして組み合わされるATも新型は新開発の8速となった。
運転してみると、新型は明らかにスポーティだ。コーナーでステアリングを切ったときの動きが軽やかで、スッとノーズが気持ちよくインを向く。今までのカイエンは直線こそ速かったが、コーナーでの動きは決して軽快とは言えなかった。しかし新型はもっとサイズの小さなスポーツSUVのごとく、狙った通りのラインを駆け抜けることができる。
それでいてカイエンらしい重厚さも残されている。やや荒れた路面でも、どっしりと安定しているステアリングフィールはフロアまわりの剛性の高さを感じさせるし、軽快とはいえ過敏すぎない動きは、マカンとはまた違うプレミアムSUVらしい落ち着いた振る舞いだ。
新型カイエンは、最高峰SUVらしい、どっしりとしたライドフィールはそのままに、さらなるスポーティさ、アジリティを加えた1台だ。見た目以上に、その中身は進化していると言えるだろう。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
全長4m以下ボディ&MT設定アリ! 新型「コンパクトSUV」公開! アンダー140万円だけど豪華内装な「3XO」印で発表
くるまのニュース / 2024年5月16日 21時10分
-
日産の新型「巨大SUV」登場! 全長5.1m×斬新顔がスゴ過ぎる!? 日本では「テラノ」だった…「パスファインダー」中国で試乗、印象は?
くるまのニュース / 2024年5月16日 14時50分
-
三菱「新型SUV」公開! めちゃスポーティ感ある「エリートLE」! 3列7人乗りもある「パジェロS」尼に登場
くるまのニュース / 2024年5月16日 10時10分
-
逆回転クランクで路面に吸い付く!? イタリアの走る宝石は実力も第一線級!! MVアグスタ「スーパーヴェローチェ98」に試乗
バイクのニュース / 2024年5月1日 12時10分
-
日本未導入「エクスパンダーHEV」という実力車 タイで作られる4駆のような前輪駆動MPVの素性
東洋経済オンライン / 2024年4月26日 12時30分
ランキング
-
1有毒植物の“誤食”に要注意 死亡例も 農水省が注意喚起
オトナンサー / 2024年5月18日 20時10分
-
2煮物だけじゃない!スーパーフード並みの栄養価「切り干し大根」の意外な食べ方
週刊女性PRIME / 2024年5月18日 8時0分
-
3ワークマンの「機能的なサンダル」3選 2000円前後で買える、アウトドアでも活躍する優秀アイテム
Fav-Log by ITmedia / 2024年5月18日 9時55分
-
4ヤマトHDを苦しめる「2024年問題」…大幅減益で株価も大幅下落(小林佳樹)
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年5月18日 9時26分
-
5「16時間断食のデメリット」無理なく克服する方法 脂肪のほかに「燃やされてしまうもの」を補う
東洋経済オンライン / 2024年5月18日 15時0分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください