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NTN:海外初、ドイツで精密軸受の量産を開始

MotorFan / 2018年8月24日 19時40分

NTN:海外初、ドイツで精密軸受の量産を開始

NTNは、2018年8月末よりドイツの製造会社 NTN Kugellagerfabrikの子会社NTN Mettmannで、海外で初めてとなる工作機械向け精密軸受の量産を開始する。

現地生産の狙い

 これまでNTNは、三重県の桑名製作所を中心に日本国内で精密軸受を生産して いたが、工作機械の最大市場である欧州向けには日本からの輸送だけで通常2ヵ月程度を要し、タイムリーに顧客に納入できないという課題があった。NTNドイツ製造は、1971 年に日本企業として欧州で最初に設立された製造会社であり、 長年にわたり現地で培ってきた軸受生産のノウハウと、既存の建屋の一部を子会社として活用することで、高い技術力が必要とされる精密軸受の生産を可能する。

 今回、ドイツで精密軸受の量産を開始することで、欧州市場において受注後3週間で商品の供給を実現。納入リードタイムの短縮により、今後は顧客の要望にタイムリーに対応するとともにプレゼンスを向上させ、新たな顧客を獲得することで、本年4月からスタートした中期経営計画「DRIVE NTN100」の3年間で欧州市場における精密軸受の売上高を約3割拡大する計画だ。

ドイツで生産する精密軸受の特長

1) 欧州でニーズの多い P42 精度級*1 を中心とした高精度なアンギュラ玉軸受(外径 35mm~)

2)フラッシュグラウンド加工*2 による汎用性の高いユニバーサル仕様*3
⇒ 汎用性が高く自由に組み合わせて多列使用が可能

*1 寸法精度JIS4級、回転精度JIS2級の軸受。精度はISO規格およびJIS規格で規定されており、0級→6級→5級→4級→2級 の順に精度が高くなる。
*2 多列組み合わせで使用されるアンギュラ玉軸受の平面差 (正面側と背面側の内外輪端面の段差) を同一にする加工。
*3 内径および外径寸法の相互差が管理された仕様。正面、背面、並列いずれの組み合わせにも対応可能ですきま調整が不要となる。

精密アンギュラ玉軸受について

 アンギュラ玉軸受とは、接触角をもつ軸受で、複数個を組み合わせて多列使用することでラジアル荷重に加えてアキシアル荷重を受けることができるため、工作機械の主軸のように高精度で高速回転する用途に適する。中でも精度等級が 5 級以上 (5級、4級、2級)の軸受を「精密軸受」 と呼び、寸法・形状・回転精度がISO規格およびJIS規格で規定されている。

精密アンギュラ玉軸受

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