TGRラリー特別戦「富士山すその」でクロエリ/梅本まどか組がC-1クラス優勝! 2018年シーズンの有終の美を飾る!
MotorFan / 2018年11月19日 11時50分
TOYOTA GAZOO Racing Rally Challenge (TGRラリー)の2018年の最終戦となる「富士山すその」ラウンドが、11月18日(日)に静岡・裾野市の裾野市運動公園を拠点とする6本のSS(タイムアタック区間)で開催された。クスコジュニアラリーチームのクロエリ/梅本まどか組は見事優勝し、2018年の有終の美を飾った。
今回のラリーは、年間の上位選手だけが参加できる特別戦。各クラスの東西チャンピオンが会し、事実上の日本一を決めるぶつかり合いとなった。
念願のクラスチャンピオン(東シリーズ)を決めていた高崎クスコアクアのクロエリ/梅本まどか組も特別戦での勝利に向けて気合充分だったが、アタック一発目のSS1で痛恨のパイロンタッチ2本! 10秒加算のペナルティを受ける。
しかし、ここで崩れないのがクロエリ/梅本まどか組の強みだ。続くSS2から最終SS6までSS4以外すべてトップタイムをマーク。終わってみれば2位に4秒1差をつけてC-1クラス優勝を飾った。
これで2018年のTGRラリーはすべて終了となった。
<クロエリ選手のコメント>
とても相性の良いと思っていた富士山すそのラウンドでしたが、SS1から2本もパイロンタッチをしてしまいました。最近はインに寄せられないのが課題だったのでイン側のパイロンタッチに驚きましたが成長したなと思いました(笑)。林道のSSではレッキの時からワクワクするほど楽しそうなコースだったので、10秒のペナルティも挽回できるのではないかと思い、より一層集中して走ることができました。今シーズンの締めくくりを優勝で終わることができてとてもうれしいです。
ドライビングだけでなく沢山成長できた最高の1年になりました。CUSCO RACINGをはじめ、たくさんの方々にお世話になり本当に感謝しています。まどかちゃんとも一緒に組めてとても楽しかったです。
<梅本まどか選手のコメント>
優勝出来て、素直に嬉しかったです! 今までで一番楽しかったラリーではないかなと思います。特別戦なのでみなさんランキング上位の方ばかりでドキドキ感はありましたが、クロエリさんは去年優勝していて得意と言っていたのでその安心感と、前戦で初めてクロエリさんに1位へのアシストをできず、悔しかった思いが強かったので、今回終わったときはホントにほっとしました。
SS1でパイロンタッチのペナルティがありトップとの差がついてしまっていたので、それを追い上げるように計算したりするのはクロエリさんとは初めてでホントに凄く楽しかったなと一番感じたラリーでした。
楽しくいい結果で終われてホントに良かったです。
シーズンを終えて1年間を振り返ると、すごくあっという間でした! 正直、最初は不安もありましたし緊張もしていましたが、1戦1戦学ぶことが多く、クロエリさんも優しくいろいろと教えて下さいました。松井監督をはじめスタッフさん、キャロッセの長瀬社長にもたくさんのことを教えてもらいました。サービスパークに帰ると温かい雰囲気で待っていて下さる。ホントにステキな環境でこの1年TGRラリーチャレンジに「高崎くすこアクア」のコ・ドラをやらせて頂けて、幸せな時間だったなと思います。
他にも参加者の方や主催者の方からも教えてもらうことも多く、何よりみなさんが凄く気さくで優しかったので、みんなで助け合いながら、でもタイムはペアごとに全力で出しに行く! そんなラリーの温かさや面白さを感じることができてすごく楽しかったです。
まだまだ初心者なので知らないことだらけですが、今年C-1クラスチャンピオンになるがことできたので、今年携わって下さった方への恩返しもしたいですし、個人的にももっとレベルアップしながら、たくさんの方に是非ラリーを知っていただいて、一緒に楽しめるように、これから頑張っていきたいなと思いました。
2018年のこの1年間、ラリーにチャレンジさせてもらえてホントに良かったです。
ありがとうございました!
<松井悠クスコジュニアラリーチーム監督のコメント>
東西シリーズ上位者が集まったハイレベルな特別戦で優勝できてとても嬉しいです。 東シリーズの年間チャンピオンも獲得し、今年の活動はほぼ完璧と言って良い内容でした。 クルーはもちろんチームスタッフすべてを労いたいと思います。
来シーズンについては未定ですが、引き続き何か活動を継続してラリー業界を活気づけていければ幸いです。 1年間、応援ありがとうございました。
TGRラリーを1年間取材して感じたこと
モーターファンはクスコジュニアラリーチームとともに、年間を通して現場に足を運び、TGRラリーをレポートさせていただいた。このカテゴリーの地域密着性や、なによりモリゾウ選手(豊田章男トヨタ自動車社長)のエントリーにより盛り上がる大会の雰囲気、そして老若男女気楽に観戦できる雰囲気に非常に感銘を受けた。
時間をかけてじっくりと日本のモータースポーツのベースを底上げしていこうという、TOYOTA GAZOO Racingの強い意志を感じることができた。
エントラントも気軽ななかにも真剣に戦う姿も素晴らしかった。
さらに特筆したいのは、今回の特別戦において、C-1クラスの1位~3位まで表彰を受けた全員が女性ドライバー&コ・ドライバーのペアだったことである。これが、性別に関係なく活躍できるはずであるモータースポーツのひとつの姿なのだと実感した。
2019年も多くのエントラントにより盛り上がっていくことと確信している。そしてGAZOO Racingの盛り上げに、我々モーターファンも注目していきたい。
1年間取材にお付き合いいただいたクスコジュニアラリーチームに改めて感謝するとともに、C-1クラスドライバ&コドライバーのダブルタイトル獲得をお祝い申し上げたい! おめでとうございます!
そして、クロエリ選手と梅本まどか選手が来シーズンどんなカテゴリーでモータースポーツを盛り上げてくれるのか、今から楽しみだ!
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