ロードスター、ハチロク、トゥインゴ……400万円以下で買える後輪駆動車〈FR / MR / RR〉
MotorFan / 2019年1月30日 17時30分
「前輪が駆動を担わず、ナチュラルなハンドリングが得られる」「トラクションに有利」「前後重量バランスに優れる」など、走りを楽しみたい人にはいいこと尽くしの後輪駆動車。FR(フロントエンジン・リヤホイールドライブ)、MR(ミッドエンジン・リヤホイールドライブ)、RR(リヤエンジン・リヤホイールドライブ)の三種類が挙げられるが、いずれもクルマ好きの心を揺さぶる駆動方式だ。近年の量販車はFF(フロントエンジン・フロントホイールドライブ)が主役で、後輪駆動車はどうしても高価格帯に集まっている傾向があるが、そんななかでも400万円以下で買える後輪駆動車を集めてみた。
アバルト124スパイダー:398万6000円〜
マツダ・ロードスターと基本コンポーネントを同じくする兄弟車だが、エンジンは独自の1.4Lターボを搭載する。イタリアンブランドのピュアスポーツがこの価格で買えるのは盲点かもしれない。
ケータハム・スーパーセブン:399万6000円〜
往年の名車ロータス・セブンの製造治具を引き継いで今も生産が続けられているライトウエイトスポーツの金字塔。スズキ製の直列3気筒660ccエンジンを搭載した「セブン160」がギリギリ400万円を切る価格設定だ。
ルノー・トゥインゴ:177万7000円〜
コンパクトなAセグメントながらRRレイアウトを採るユニークなハッチバック。ルノーではRRとしているが、クランク軸がリヤアクスルよりも前に置かれているため、厳密にはミッドシップと言える。ベーシックな「ZEN」にも、スポーティな「GT」にもMTをラインナップ。世界で最も安価に楽しめる後輪駆動のスポーツモデルと言えそうだ。
スマート:261万円〜
トゥインゴと同じくスロベニアにあるルノーのノヴォメスト工場で生産される兄弟車。当然ながらこちらもRRレイアウトだ。メルセデス・ベンツ系ということもあり、トゥインゴよりはやや高額だが、それでも300万円以下で手に入る。
トヨタ・マークX:265万6800円〜
マークⅡの流れを酌むミドルクラスFRサルーン。世界で最もリーズナブルなFRのセダンと言えるだろう。エンスージアストや自動車メディアの間における評価はそれほど高くないようだが、実は自動車界においてはとても貴重な存在かもしれない。2.5LのV6を搭載し、ボディも足回りも徹底的に鍛え上げられた250S“GR SPORT”でも380万9160円! こんなFRスポーツサルーン、世界のどこを探したってマークXにしかない!
トヨタ 86:262万3320円〜
みなさんおなじみ、FRスポーツの代表的存在。この価格で専用設計のFRスポーツカーを作るなんて、日本にしかできない芸当である。中古車のタマが豊富にあるのも魅力的だ。
トヨタ・ハイエース:228万5280円〜
安価なスポーツカーという視点からはちょっとズレるが、まぁこんな選択肢もありますよ、ということで……。商用車としてはもちろん、サーファーやオートバイの愛好家にも大人気。タフなツールで、しかも後輪駆動ということで、プロ御用達の香りがプンプン漂っているのが大きな魅力のひとつであることは間違いない。
日産フェアレディZ:390万7440円〜
意外なことに、フェアレディZもスタート価格が400万円を切る。3.7LのV6を搭載する本格スポーツカーが390万円から選べるなんて、とてつもなく幸せなことだと思われるのだが、どうだろう?
日産NV350キャラバン:213万7230円〜
こちらもハイエースと同じく、こんな選択肢もありますよというお知らせだ。そこらのミニバンとは格が違う、そんなオーラを感じさせる。200万円ちょっとから選べるなんてスバラシイ……。
ホンダS660:198万720円〜
言わずと知れた、世界最小のミッドシップスポーツカー。最も贅沢な軽自動車とも言える。イギリス人も、アメリカ人も、フランス人も、イタリア人も、タイ人も、世界の多くのクルマ好きがS660に憧れ、敬意を払っている。日本人はもっとS660を誇りに思っていい。
マツダ・ロードスター:255万4200円〜
「二人乗り小型オープンスポーツカー」として販売台数のギネス記録を更新し続けている、いわばスポーツカー界の生ける伝説。ソフトトップのみならず、リトラクタブルハードトップを持つRFもラインナップ。クルマ好きの多くが一度はロードスターを所有したことがあるか、あるいは購入を検討したことがあるはずだ。
スバルBRZ:243万円〜
トヨタと共同開発された、86との兄弟車である。とはいえ水平対向エンジンを搭載され、86ともどもスバルの工場で生産されていることからもわかるとおり、スバルのDNAが色濃く投影されていることは間違いない。
スズキ・エブリィ/ダイハツ・アトレー/ダイハツ・ハイゼット / トヨタ・ピクシス /日産NV100クリッパー/マツダ・スクラム/スバル・ディアス/スバル・サンバー/三菱タウンボックス
軽トラや軽バンに後輪駆動車が多くラインナップされているのは周知のとおり。「小さくて軽いボディ」「高負荷に耐えるシャシー」を備えているという点では、これもまたスポーツカーのひとつの形を解釈することもできなくはない?
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