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「ここまでやられちゃうと、日本車は太刀打ちできない」プジョー208とルノー・クリオをスバルの前デザイン部長・難波治教授が語る

MotorFan / 2019年3月13日 19時45分

「ここまでやられちゃうと、日本車は太刀打ちできない」プジョー208とルノー・クリオをスバルの前デザイン部長・難波治教授が語る

スバルの前デザイン部長で現在は、首都大学東京で教鞭をとる難波治教授が、ジュネーブ・モーターショーを取材。デザインチェックと写真撮影をおこなった。第四弾は奇しくも同時にフルモデルチェンジをしたプジョー208とルノー・クリオ(日本名:ルーテシア)である。 COMMENT & PHOTO◎難波 治(NAMBA Osamu/首都大学東京教授) まとめ◎MotorFan.jp編集部

MF:日本でも人気があるフレンチ・コンパクトの代表選手であるプジョー208とルノー・クリオがジュネーブで同時にデビューしました。教授、まずはプジョーからいきましょうか。


新型プジョー208



 プジョー208です。
 非常に良くできたクルマですね。外観もそこそこスポーティに仕上がっています。とくに内装の仕上がりがいいし、これだけ装備、素材感、仕上がり含めてコストがかかっている感じ……これはこのクラスのヨーロッパ車がここまでやってしまうと、日本の同クラスの商品はちょっと太刀打ちできないかな、と思いました。



お、208もEVがあるんですね。




 サイドビューを見ていたら、ウィンドウのプロフィールにかつての205を思い起こしました!


新型ルノー・クリオ




 クリオです。
 これまた良く作り込んであります。外観のバランス、スポーティさ、このクラスに充分というか、必要な小気味よい、キビキビ……じゃないか、ちょうどいい感じのスポーティ度合いというのでしょうか。新型クリオはそれを持っています。ごくごく普通の人たちに落ち着いて買って乗っていただけるような佇まいのカタチを作っているところが非常にいいです。

 さらに、すごく肉付きのよいサーフェースをしていながら重たく感じない。なかなか優れたデザインになっていると思います。とてもいい小型車です。派手なところはないのですが、この作り込んだ良さというのは、とっても味わいがあって、お金出して買って長く乗っていく分にはとっても満足度が得られるのではないかと感じています。


 それから、内装はプジョーよりかはあんまりお金はかかっていないのですが、それでもしっかりと、作り込んでいて、無駄な動きというかこれ見よがしのことは一切せず、ただし、でもセンターゾーンやメーターなど先進性を見せるところにはちゃんとコストをかけている感じですね。


 クリオにもEVもありました。


MF:教授、208もクリオもなかなか高評価ですね。

 ルーフを見てください。
 208もクリオも、ルーフとサイドボディを繋ぐモヒカンがありません。このクラスでここにお金をかけてくるとは。モヒカンレスになると、クルマの見え方が全然変わります。

新型208のルーフ。サイドパネルとのつなぎ目「モヒカン」がない。

こちらもクリオ。やはり仕上がりがきれいに見える。

これはトヨタ・スープラ。モヒカンありだ。

 うーん。クリオと208、という小さなクルマがここまでしっかりとやられているとヨーロッパで日本車のシェアを上げていくというのはかなり難しいことだなと今回もまた感じました。
 総合的にここまでやられちゃうと、コスト縛りの日本車は絶対に太刀打ちできないでしょうね。

MF:教授、次はアウディへ行ってみましょう!


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