2ペダルでエアコンを効かせてサーキット走行! ランエボXの先進的アタッカー〈AUTO GARAGE M×CZ4A LANCER EVOLUTION Ⅹ〉

MotorFan / 2019年3月26日 19時10分

2ペダルでエアコンを効かせてサーキット走行! ランエボXの先進的アタッカー〈AUTO GARAGE M×CZ4A LANCER EVOLUTION Ⅹ〉

レブスピードに掲載している「COOL SPEC」は、チューニングショップとともにつくりあげてきたオーナーカーの好事例を紹介する企画。ここではオートガレージMとつくりあげたランサーエボリューションXをピックアップ。2ペダルで、エアコンを効かせて走る先進志向なサーキットアタッカーだ。 Text●勝森勇夫 Photo●清水良太郎

 トータルの販売台数ではかなりの率を占めたランサーエボリューションⅩのTC-SST(ツインクラッチ・スポーツシフトトランスミッション)モデル。しかし、ステージがサーキットとなると、ほとんどその姿を見掛けない。理由はトラブルが発生する確率が高いということ。ストリートであればこの上なくイージーにスポーツドライブが楽しめるエボⅩの先進の2ペダルシステムも、サーキット走行を存分に楽しむには、まだまだ不安に感じる部分が多い。

 実際このランエボⅩ(TC-SST仕様)のオーナーである安藤憐さんも、サーキットを走り始めた当初は、ミッショントラブルに泣かされたと話す。しかし、それでも2ペダルにこだわり続ける。それは、普段乗りのクルマを手に入れてエボⅩをサーキットアタック専用車とした今も、変わらない。

ラクしたいだけではないTC-SSTという選択

「自分はサーキットでもラクしたいんです。我慢が嫌いで暑いときはエアコンONで走るくらい(笑)。妙な目で見られることも多いけど、気にしません。それが自分のスタイルだし、それにSSTにはMTにはない利点もありますから」。

 6速であること、シフトミスがないこと、そしてステアリング操作に集中できること。それが安藤さんのいうSSTの利点だ。確かにトラブルさえなければ、速さをより追求できるシステム。そして、安藤さんはオートガレージMのアシストのもと、このミッションの利点を活かして、岡山の国際サーキットでのタイムを、1分50秒切りの49秒台へと入れている。

 SSTの耐久性を考慮し、大幅な出力アップは行わずしてのタイム。パワーに頼らず、ドライビングに集中することで出した成果だ。「SSTの耐久性を無視したパワーアップはしない。オイル交換などのメンテナンスをきっちりとやる。オートガレージMの三浦代表のアドバイスは大きくこのふたつで、実際に問題なく走れています。今後は1分45秒切りを目指したマシンメイクを進めるつもりです。もちろんオートガレージMで、SST仕様のままで」と安藤さん。近い将来、サーキットを楽しむスポーツモデルも2ペダルが当たり前の時代になる。オーナーの安藤さんは「ラクしたい」だけではなく、2ペダルスポーツ乗りの先駆者としてのコダワリを持っている。


パワーは控え目。SST のストレスを回避するチューニング


 SST 車に過度な出力アップは厳禁。オートガレージM のエンジンチューンは、本体やタービンは純正のまま、排気系& ECU セッティングで中間域のトルクを増強し、立ち上がりの鋭さで出力をカバーする作戦だ。G センサーによるトルク配分も、コーナリング中はリア寄り、出口で一気にフロントに移してパワーを余すことなく推進力として使う。岡山国際で1 分45 秒切りを目指して再チューンが進行中の現在、出力アップにともない、SST のオイルクーラー増設を検討中。


265 幅タイヤを装着。外装の色使いにもコダワリがある


 バリス、イングス、ボルテックス、バルディスポルト。エアロはパートごとに厳選し、機能やデザインを優先してアイテムを起用する、ブランドミックススタイル。カラーはブルーとブラックの2 色使いで、黒い部分はすべてカーボン地で表現した。タイヤは前後ともに一般的な265 よりワンサイズ太い275 幅を、リアのフェンダーを若干加工してセット。車高は前後30 ㎜ダウン。ブレーキングとコーナー脱出時のトラクションを重視し、キャンバー角は浅め。



エボXにリア275 幅を収める! リアのフェンダーを若干加工してセット

ストップ&ゴー的な走りに最適なフットワーク



 限界までブレーキングを我慢して減速、一気に向きを変えてアクセル全開で立ち上がる。それが安藤さんの考えるエボⅩ SST 車のベストな走法。サスペンションとブレーキは、そんなオーナーの走りをアシストするセッティング。ファイテックスベースの足は姿勢変化を抑えたショートストローク仕様で、一気に向きを変える走り方にジャスト。一方、HKS のシステムを起用するブレーキは、ZONE のパッドで初期制動を強めにし、制動ポイントを目いっぱい、奥に取る。


軽量化なし、A/C もきっちり搭載。サーキット専用車ながら快適さはキープ



エンジン、ボディ、内装ともに10 年、10 万キロを突破した個体とは思えないコンディション。室内に軽量化の跡はなく、柿本改の競技用アイテムをベースに加工したマフラーは、排気調整バルブで音量を室内から自由にコントロールできる仕組みだ。走行時はS スポーツ・D モード、トラコンはキャンセル。ダッシュ上のタブレットはサーキットカウンターとして、ナビはバックモニターとして機能。目線移動も最小限にし、ドライビングに集中できる環境をつくる。


THE SPECIFICATION
■エンジン:4B11 型/排気量:1998cc /最高出力:379.4ps /最大トルク:53.1 ㎏-m /最大ブースト:1.6 ㎏ / ㎜ ■オートガレージM オリジナルECU / HKS EVC ■ HKS レーシングサクション ■サードメタルキャタライザー ■オートガレージM オリジナル加工マフラー(排気調整機構付き)
■ブリッツ レーシングラジエーター ■ファイテックス 車高調キット(F:12 ㎏ / ㎜、R:10 ㎏ / ㎜) ■ HKS ブレーキシステム/ZONE ブレーキパッド ■バリス フロントバンパー/フロントフェンダー、イングス+1 リアスポイラー、ボルテックス GT ウイング、バルディスポルト カーボンボンネット、リアフェンダー10 ㎜オーバーサイズ加工 ■ POTENZA RE71(F&R:275/35R18) ■ボルグレーシングZE40(F&R:18 × 10.5J 24) ■レカロRS-GS ■タカタ4 点ハーネス ■ HKS ブーストメーター/ブリッツR-FIT DS

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