日産自動車と宇部市がEVを活用した「災害連携協定」を締結。災害に起因する停電時は「リーフ」を無償貸与
MotorFan / 2019年12月17日 18時40分
12月17日、日産自動車と山口日産自動車、日産プリンス山口販売と宇部市は、EVを活用した「災害連携協定」を締結した。日産が締結する「災害連携協定」は、中国地方では宇部市が初めてとなる。
日産が締結した「災害連携協定」は全国で16件目
協定の内容は、宇部市が「EVの普及を通じて、地域課題解決や環境負荷の低減に取り組むとともに、地震災害等による大規模停電が発生した際に、市が指定する避難所等において、日産の販売会社である山口日産自動車および日産プリンス山口販売より貸与される電気自動車、日産リーフを電力源として活用することで、避難所の円滑な運営を行い、市民の安全確保に努める」というもの。
宇部市は平成30年6月15日に、「SDGs未来都市」として選定され、2030年のSDGsの達成に向け、持続可能なまちづくりの実現に取り組んでいる。
※SDGs(サスティナブル・ディベロップメント・ゴールズの略):持続可能な開発目標
同市が未来都市として目指す5つのイメージは、「産業力強化・イノベーション創出のまち」、「生きる力を育み、子どもの未来が輝くまち」、「健康長寿のまち」、「共に創る魅力・にぎわいあふれるまち」、「安心・安全で、快適に暮らせるまち」。その一環としてEVの特性を活かした地域防災力の向上や、EVの普及促進による大気汚染物質や温室効果ガスの削減を目指している。
一方、日産は、日本が抱える環境負荷低減や災害対策等の課題を解決するため、2018年5月に日本電動化アクション「ブルー・スイッチ」を発表。その活動を牽引するリーダーとして、全国の自治体や企業と協力して、EV普及を通じた社会の変革に積極的に取り組んでいる。
日産が推進する「ブルー・スイッチ活動」、そして宇部市が推進する「“人財が宝”みんなでつくる宇部SDGs」として取り組むSDGs達成に向けた活動、双方の取り組みにお互いが賛同し、今回この協定の締結を行う運びとなった。
【協定の概要】
・日産自動車および山口日産自動車、日産プリンス山口販売は、宇部市で災害を起因とする停電が発生した際、市が指定する避難所に、日産販売会社の店舗に配備しているEV「日産リーフ」を無償で貸与する。
・宇部市、日産自動車、山口日産自動車、日産プリンス山口販売の協力によりEVからの給電を行うことで、災害時においても継続して電力が供給できる体制を整え、避難所の円滑な運営を図り、市民の生命及び身体の安全を守る。
・宇部市および日産自動車は、平常時もEVの普及促進を行うほか、市のイベントで使用する電力をEVから供給することで、「電気自動車は“動く蓄電池”」としての活用を市民へ積極的にアピールし、環境意識向上を目指す。
宇部市ではSDGsの取組みの一環として、環境保全対策を推進し、EV公用車の導入ならびに外部給電器の設置、さらに市民が所有するEVを災害時に活用する「災害時登録車制度」の導入などを検討している。また、市役所駐車場でのEV専用スペース設置や急速充電器の設置の検討など、さらなるEV普及・促進に向けた取り組みの検討も進めていく。
日産自動車は、人々の生活を豊かに、というビジョンのもと、「ニッサン インテリジェント モビリティ」を推進し、独自性にあふれ革新的なクルマやサービスを提供するとともに、「ゼロ・エミッション(排出ガスゼロ)」「ゼロ・フェイタリティ(交通事故による死亡・重傷者数ゼロ)」に取り組んでいる。そして「ブルー・スイッチ」の推進に加え、EVというクルマの販売にとどまらず、EVがもたらす豊かな生活の実現、EVが成し得る社会変革のために、EVの生み出す新たな価値を世界に発信し続け、よりよい社会づくりへの貢献を目指している。
今回の「災害連携協定」も、日産のブルー・スイッチの活動に基づくもの。同社が締結した自治体・企業との災害連携協定としては、今回の締結が全国で16件目となる。
宇部市と日産は、今後もこの協定締結を機に、環境活動の推進やEVを活用した持続可能なまちづくりを推進していく。そしてEVの普及を通じた防災、エネルギーマネジメント、温暖化対策、観光、過疎化など、さまざまな地域課題の解決に向けて、さらに連携を強化していく方針だ。
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