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日本の家庭食に合うワイン造りを - メルシャン担当者に開発のこだわりを聞いてみた

マイナビニュース / 2024年4月4日 14時0分

画像提供:マイナビニュース

メルシャンは、「おいしい酸化防止剤※無添加ワイン ※亜硫酸塩」の味わい・パッケージを1月中旬にリニューアル。同シリーズは、2003年の発売以来累計2億本(メルシャン出荷実績)を販売する、国内製造ワインを代表するブランドだ。また、同社調べによると、ワイン新規購入者の大多数約8割程度が国内製造ワイン、そのうち約5割が「酸化防止剤無添加ワイン」を選んでいるという。

今回は「おいしい酸化防止剤無添加ワイン」の歴史と開発へのこだわりについて、メルシャン 生産・SCM本部 技術部 商品開発グループの鈴木由美子さんと橋本優香さんに話を聞いた。

○■「おいしい酸化防止剤無添加ワイン」が誕生するまで

「おいしい酸化防止剤無添加ワイン」は2003年に誕生。あえて酸化防止剤(亜硫酸塩)を添加せずに、収穫後24時間以内に搾汁した果汁を使用した丁寧な味わいが楽しめるのはもちろん、1本500円前後というお手頃価格も長年愛される理由だろう。

1987年頃、ボージョレヌーボーの誕生をきっかけにワインを食卓で飲む人が増えたが、当時は最低でも1本1,000円が当たり前。低価格ワインは、1994年のメルシャン「ボンマルシェ」が始まりだったという。その後1997年から赤ワインブームとなり、ワインが身近な商品になった。

「当時は既に『酸化防止剤無添加ワイン』は市場にあったのですが、いざ飲んでみると、とても甘く、酸化しているようなちょっと焦げたにおいがすることもありました。私たちワインメーカーとしては、日本の食事に合う、そして酸化していない健全なワインをお届けしたいと思い、2003年に『おいしい酸化防止剤無添加ワイン』が誕生しました。藤沢工場では、通年変わらぬ味わいをお届けすることを大事なミッションとしています」(鈴木さん)

しかし、2000年頃はコンセプトに合った果汁がなかなか見つからず苦労したそう。鈴木さんは「どんな果汁を使って、どういう酵母を使ったらいいのか……何度もトライアンドエラーを繰り返しました。質と価格、この両方を兼ね備えた果汁の組み合わせにはとても苦労しましたね」と当時を振り返る。

お酒造りに不可欠な存在である酵母は、世界中で販売されている酵母を毎回確認し、コンセプトに合ったアルコール度数や香り、味わいを作る酵母を選び抜く。さらに、後から果汁で甘みをつけることで、すっきりとした味わいやまろやかな味わいなど味を調整しているそう。そうした苦労を重ね、通年変わらぬ味わいを実現しているのだ。

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