1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ
  4. ライフ総合

最新のテクノロジーで「子どもが自分に最適な睡眠」を探す授業を実施、彼らの探究心の強さに驚いた

マイナビニュース / 2024年4月4日 13時0分

画像提供:マイナビニュース

佐藤栄学園とNTT東日本埼玉支店は「最新テクノロジーを用いた次世代教育協創の連携協定」の第一弾の取り組みとして、系列校のさとえ学園小学校(以下、さとえ学園小学校)と子どもたちが自ら睡眠データを活用し、個別最適な睡眠の改善を探究する学習「スリープテックプロジェクト」を実施した。2月22日に行われた公開授業とともに、関係者の声を伺ってみたい。

○日本の社会課題ともなっている睡眠時間

世界でもっとも短いと言われている日本人の睡眠時間。国民の約6割が睡眠に悩みを抱えており、睡眠不足は“睡眠負債”という言葉で社会問題にもなっている。これは大人のみならず子どもでも同様で、小学生の睡眠時間は30年間にわたり減少が続いている。

子どもの睡眠は発達と密接な関係があると言われており、睡眠不足は体調不良や倦怠感、自尊感情の低下や脳の発達への影響も懸念されている。だが一方で、子どもたちが自分に最適な睡眠を学ぶ機会は少ない。

こうした子どもの睡眠に対し、探究学習を絡めたアプローチ「睡眠×データドリブン教育」を行ったのが、NTT東日本埼玉支店とNTT DXパートナー、そしてさとえ学園小学校だ。「スリープテックプロジェクト」と名付けられたこの取り組みは、2月22日に最終発表の公開授業も行われ、多くの注目を浴びた。

NTT東日本埼玉支店とNTT DXパートナー、さとえ学園小学校が目指した「睡眠×データドリブン教育」とはどのようなものなのか。公開授業の様子とともに、担当者に伺ってみたい。

○小学4年生が睡眠計測デバイスを用いて睡眠の質を研究

佐藤栄学園とNTT東日本埼玉支店は、これからの時代を支える学びを目指し、2023年4月に「最新テクノロジーを用いた次世代教育協創の連携協定」を締結している。この連携協定の第一弾となる取り組みとしてさとえ学園小学校で行われた「スリープテックプロジェクト」だ。

さとえ学園小学校の校長を務める小野田正範氏は、「本校の児童は中学校受験を目指して、6年間の学校生活を送ります。高学年になりますと受験対策の意識が徐々に高まって、家庭での学習に力が入り、ともすると睡眠時間が十分ではないと思われる姿が見られます。また社会的にも、睡眠の大切さが話題となってまいりました。そのような折に、NTT東日本様から睡眠データを活用した取り組みのお話をいただきました」と、趣旨と経緯について語る。

さとえ学園小学校は、GIGAスクール構想に先駆け、2018年から児童一人一台のタブレット端末配布を実施している。この端末と睡眠計測アプリ「ブレインスリープ」、睡眠計測デバイス「ブレインスリープコイン」を組み合わせて睡眠データを取得。データに基づいた個別最適な睡眠改善を研究する。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください