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【獣医師に聞いた!】健康と長生きのために、ワンコの腸内環境に良い生活とは?

マイナビニュース / 2024年4月12日 13時0分

画像提供:マイナビニュース

腸内環境を整える「腸活」は、心を含めた全身の健康維持につながり、メリットがたくさんある。人間においては、さまざまな腸活方法を目にする機会も増えており注目されているが、ワンコの健康長寿においても「腸活」は重要だという。

今回は、『獣医師が考案した ワンコの長生き腸活ごはん』の著者で、chicoどうぶつ診療所の獣医師・林美彩先生に、ワンコの腸活方法や大切なポイントについて話を聞いてみた。

○■ワンコの腸内環境、良い悪いはどう見分ける?

――ワンコも腸活が重要とのことですが、その背景について教えてください。

人間の方で腸活が流行ってきたと同時に、ワンコもストレス社会になり、ちょっとした不調が増えてきたような感覚がありました。

そのタイミングで腸活の勉強をする機会があったのですが、ワンコも人間同様、免疫システムのうち約7割を占めているのが腸管免疫ということや、腸とほかの臓器が関連しているといったことが分かったんです。なので、健康維持や長生きにのために、ワンコも人間と同じく腸活が大切だと思いました。

――腸内環境が良い状態と悪い状態の見分け方を教えてください。

1番簡単なのは、うんちの見分け方です。世の中の飼い主さんが「うちの子いいうんちをしました」というのは、若干便秘気味なんですよね。良いうんちは、ほどよく水分を含んでいて、食べたものによって色は変わりますが、ちょっと明るめなんです。悪いうんちだと、黒くて硬く匂いがするものですね。

また、目やにや耳垢などの分泌物、体臭などで見分けることもできます。そのほか、脳内物質を作る原材料は腸から吸収されるため、それがしっかりと吸収されていないと、怒りっぽくなってしまったりと性格にも出てくる可能性があります。

うんちの回数が多いのも、単純に食べすぎているケースもありますが、何か食材が合ってないとか、アレルギー反応で刺激によって腸が動いて出てしまうといったこともあります。
○■腸内環境を整えることで、病気の予防にも

――腸内環境を整えるメリットを教えてください

人では、「脳腸相関」「腸腎相関」などと言われる、腸とさまざまな臓器がお互いに関係し合っていることが分かっています。ワンコも人間と同じだと言われており、腸を整えておけば、各臓器の疾患もケアに繋がると考えられます。

腎臓病の時に問題となる尿毒素というものがあるのですが、これは100%腸内細菌から作られていることが分かっています。猫は腎臓病になりやすいのですが、小さい頃から腸活をして尿毒素を作りにくいようにしておけば、腎臓病の予防にもつながると思います。

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