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AMD、外付けSoCが不要となった第2世代「Versal」を発表

マイナビニュース / 2024年4月9日 19時28分

画像提供:マイナビニュース

米AMDは米国時間の4月9日、同社のAdaptive SoCである「Versal」シリーズの第2世代製品を発表した。これに関して事前説明会の情報をベースに説明したい。

今回発表されたのは、「Versal AI Edge」と「Versal Prime」のそれぞれ第2世代となる(Photo01)。

まだ事前説明会の時点ではProduct Tableが発表されていないかったので正確なところは不明だが、特徴としては、

AI Engineの性能/消費電力比を倍増(最大3倍とされるが、根拠は不明)
内蔵プロセッサ性能を向上

の2点が挙げられる。

具体的に言えば、

Processor CoreがDual Cortex-A72+Dual Cortex-R5Fから、Cortex-A78AE×8+Cortex-R52×10に、大幅に強化された。またMali-G78AEも新たに搭載された
AI Engineが強化された(後述)
新たにVideo Encoder/Video Processorが追加された(Video Decoderは以前から搭載されていた)。
ISPも新たに搭載された
主要な機能が、ISO 26262 ASIL-DおよびIEC 61508 SIL-3に対応

といった事が挙げられる(Photo02)。

ことAI Engineについて言えば、昨今のEdge AIのニーズと要求性能の高まりに合わせて性能を向上したという形であるが、それ以外については特に自動車向けや今後は産業機器向けについて、機能安全が必要とされるコア部分に対応できるような強化を行った、というのが正しい認識ではないかと思う。

Cortex-A78AE×8というのはLock Step動作を前提にしたもので、それでも4組のCortex-A78AEが利用できるし、Control ProcessorのCortex-R52×10もLock Step動作のCortex-R52が5組利用できることになる。通常のCortex-A78ではなく、機能安全対応(Lock Step実装済)のCortex-A78AEを選択している事からもこれは明らかだ。これはFunctional Safetyのコア部として利用するのに十分な演算能力であり、初代のVersal AI Primeとかでは外付けのSoCと組み合わせる必要があったのが、このGen 2では外付けSoCが不要ということになる。

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