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SUBARUがAMDとの協業を深化、AMDがVersal AI Edge Gen2ベースのカスタムSoCを提供へ

マイナビニュース / 2024年4月22日 17時4分

画像提供:マイナビニュース

SUBARUとAMDは4月19日、共同でオンライン形式で「SUBARU×AMD協業について~SUBARU Lab 死亡交通事故ゼロに向けたアイサイト進化の取り組み~」と題した記者説明会を開催した(Photo01)ので、その内容をご紹介したい。

SUBARUとAMDの協業は、公開されたもので言えば2020年に遡る。SUBARUのアイサイトに、それまでの日立オートモティブシステムズ製に代わりVeoneer製のステレオカメラを導入する事を発表し、このVeoneer製のステレオカメラにAMD(当時はまだ買収完了前のためXilinx)の「Zynq Ultrascale+」が採用されたという格好だ。このアイサイト向けのビジネスを失った日立Astemoは2023年9月に、やはりZynq Ultrascale+を搭載したステレオカメラを発表したが、そのSUBARUはAMDのVersal AI Edge Gen2の発表の際に、次世代アイサイトにこのVersal AI Edge Gen2を採用する事を発表している。今回はこの次世代製品に纏わる話である。

まずSUBARU側から。同社はこれまでこれまで三鷹の東京事業所と群馬製作所に先進ソフトウェアの開発拠点を置いていたが、2020年にSUBARU Labを渋谷に開設し、ここでAIに絡んだ開発を行っているそうである。なんで渋谷か? というとAI関係の会社が多く拠点を構えており、こうした外部のリソースとの協業には地理的に近い方が好ましいと判断したとのこと。そして今回の開発は、このSUBARU Labが主体になっているそうだ。

さて、同社はすでにステレオカメラを30年近く手掛けてきており、最初のものは1999年に出て来たADA(Adaptive Driving Assist)としてレガシィランカスターに実装(Photo03)。

その後2008年にこれがアイサイトとなり。その後も随時進化を続けている。最近のアイサイトはPhoto03にもあるようにSensor Fusionに進化しているが、ただコアの部分はステレオカメラであり(Photo04)、これにAIを組み合わせることでより高い性能を得ようとしている。

ちょっと順序が異なるが、SUBARUの安全思想を示したのがこちら(Photo05)。

この中でアイサイトの関連技術は真ん中の予防安全に関わる部分である。同社によれば、過去の死亡事故の要因を分析し、このうち57%は予防安全の機能によって死亡を防げる、と判断している(Photo06)。SUBARUの目標は、2030年までに死亡事故ゼロを目指すというもので、そのために予防安全の機能をさらに高めたい、という訳だ。

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