1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. IT
  4. IT総合

東京電力およびAmazonをかたるフィッシング詐欺の報告が急増

マイナビニュース / 2024年4月11日 15時14分

画像提供:マイナビニュース

フィッシング対策協議会(Council of Anti-Phishing Japan)はこのほど、「フィッシング対策協議会 Council of Anti-Phishing Japan|報告書類|月次報告書|2024/03 フィッシング報告状況」において、2024年3月のフィッシング報告状況を発表した。

○3月のフィッシング詐欺の報告状況

2024年3月におけるフィッシング報告状況の注目される主な内容は次のとおり。

2024年3月は東京電力およびAmazonをかたるフィッシング詐欺の報告が急増し、それぞれ報告数全体の約15.9%となった。これにイオンカード、三井住友カード、メルカリ、ETC利用照会サービスをかたるフィッシング詐欺の報告が続き、全体の約66.7%を占めている。1,000件以上の報告があったブランドは15ブランドあり、これらで全体の約90.5%を占めた。
ショートメッセージサービス(SMS: Short Message Service)から誘導するスミッシングでは、前月に引き続き宅配便関連の不在通知からAppleをかたるフィッシングサイトへ誘導する文面の報告を多く受領した。他にも金融系や電力会社をかたる文面の報告を多く受領している。
報告されたフィッシングサイトのURLは.comが51.4%ほどで最も多く、これに.dev(約17.8%)、.cn(約12.0%)、.ru(約6.2%)、.ly(約1.9%)、.top(約1.8%)が続いた。2月と比較して.comおよび.cnの悪用が急増している。短縮URLやCloudflare Workersサブドメインの使い捨てURLの利用は先月に引き続き多い傾向にある。
調査用メールアドレスへ配信されたフィッシングメールのうち、37.4%ほどが実在するサービスのメールアドレスを使用した「なりすまし」であり、前月よりも増加傾向となっている。
2024年3月はフィッシング詐欺の報告件数が9万7,163件となり、前月から4万1,661件増加、約75.1%の急増となっている。例年、旧正月前後の月は報告が減少し、その翌月に増加する傾向にあり、今年もその傾向通りの結果となった。
3月は電力会社の督促フィッシングメールの大量配信が続いている。移転シーズンということもあり誤って情報を入力してしまうことがあるため注意。また、e-Tax(国税電子申告・納税システム)やマイナポイント、マイナポータルなどの行政サービスをかたるフィッシング詐欺も増加している

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください