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吉川明日論の半導体放談 第298回 EVのコモディティ化の波は世界的な普及の前兆か?

マイナビニュース / 2024年4月16日 6時30分

画像提供:マイナビニュース

最近、自家用車を新調した。自動車マニアでもなく、車についてはよく知らない私だが、コロナ禍以来、移動手段として自家用車を運転する機会が多くなり、年間で8000kmくらいは走るので、ヘビーユーザーのうちに入るだろう。いたって大衆的なHV(ハイブリッド)国産車の現行機種がアップグレードされたというので、非常に腕のいいセールスマンに勧められ試乗してみたらすぐに気に入って、衝動的に買ってしまった。

いつかはEV(電気自動車)に乗り換えるのだろうと思っているが、今回もEVは選択肢にはなかった。自動車業界には完全に門外漢の私ではあるが、EV普及の現状について考えてみた。
充実するHV(ハイブリッド車)の機能と、EVが普及しない日本

年齢を重ねるとともに注意力の衰えが気になって、車の運転においても事故だけは起こさないようにと細心の注意を払っている。新調した自家用車の決め手となったのは安全機能だった。前後左右にセンサーを搭載して、死角でのうっかりの見落としを拾いだしてくれるので、大変に満足している。元来、私はマニュアルなどをよく読むタイプではないが、最初の3か月はやたらと鳴る警告音との格闘のために、助手席には必ずマニュアルを置いていたが、最近では大方の機能は使えるようになったので、これらの機能が装備されていない車にはもう戻れないと思う。燃費、操作性、安全装備、追尾システムなどの各種機能の充実を実感すると、車載用半導体の活躍が手に取るように感じられる。自動車ファンでもなく、自動車ビジネスには完全に門外漢の私ではあるが、半導体がいたるところで活躍し、新車購入の費用対効果を見事に実現していると感じる。日頃のドライブでは、他車の種類がやはり気になる。最近多くなったと感じるのが、テスラのEVだ。モデル3であると思われるが、日本における昨年の新車販売でのEV全台数のシェアは3%前後であるというから、EVの普及にはまだまだ遠いと実感する。

日本でのEVの普及が遅れている理由はいくつか考えられるが、車種が圧倒的に少なく、単価が高すぎるのと、充電ステーションなどのインフラが整っていないのが理由だと感じる。私は、かつては「EVの普及=レベル5(完全自動運転)の実現」であると思い込んでいたが、世界のEV市場では自動運転技術の発展と並行して、大きな変化が起こっている。
急激にコモディティ化するEVと方向性の修正を迫られる各社

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