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メディアビジネスの改革を進める電通の新組織「MCx室」を徹底解剖

マイナビニュース / 2024年4月26日 7時0分

この取り組みはテレビ広告以外でも、屋外広告に使用されるビジョンでも同じことができるため、活用の場が広がってきているそうだ。

また、布瀬川氏が2つ目に紹介した、ひとり飯をみんなで楽しむプロジェクトは、テレビ東京、扶桑社とともに行っているもので、ハードボイルド・グルメ漫画「孤独のグルメ」の世界観を受け継いで「ひとり飯」仲間を世の中にどんどん広げていこうとするプロジェクトだ。

2022年12月2日〜2023年1月31日に行われた第1弾では、期間中に孤独のグルメシリーズに登場した店舗のうち指定の対象店舗で飲食をした人に、オリジナル デジタルトレカをプレゼントするキャンペーンを行った。

「NFTを活用してデジタル版のスタンプラリーのようなイベントを開催することで、ファンが多い『孤独のグルメ』というコンテンツを、少し違う形で楽しんでもらうというチャレンジングな広告の形として取り組みを行いました」(布瀬川氏)

MCx室はこれまで上記した2点の以外にも、テレビとデジタルを統合し広告効果を可視化するメディアの統合ダッシュボード「MIERO」の提供や、メディア横断でメディア(広告)接触に対するエンゲージメントをスコア化するサービスの開発など、さまざまな形で「広告をトランスフォーメーション」している。

現在もいくつかの取り組みに着手しており、中には特許を取るようなものや、新しい事業を始めるようなこと取り組みもあるという。今後に期待が寄せられそうだ。

最後に林氏に、MCx室としての今後の展望を聞いた。

「2040年問題に代表されるように、国内における人口動態の変化による産業構造の大きな変化に加え、地政学的な経済安全保障問題、プラットフォーム企業による垂直統合など、変化へ対応するスピードが求められています。MCx室は、メディア・コンテンツビジネス市場でこうした変化に対応するため、dentsu Japanの各所にある機能を有機的に組み合わせ、より高度なPDCAの実現と、皆さまの事業変革のお手伝いを行っていくプロデュース機能を担う組織を目指していきます」(林氏)
(森歩美)



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