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岩田剛典、並々ならぬ思いで挑んだ『虎に翼』花岡の懺悔シーン「丁寧に向き合って」

マイナビニュース / 2024年4月25日 12時0分

○花岡にとって寅子は「なりたい理想像を体現している」存在

この花岡と梅子とのやりとりをうっかり聞いてしまった寅子。その後、教室で花岡と2人きりになった寅子は、花岡に謝罪するも、逆に花岡の口からも反省の弁が出ることに。

「花岡と寅子が横並びに座ってやりとりをするシーンは、冒頭でずっと沈黙するというのが面白かったです。あれは脚本には書いてなかったのですが、そういう演出をつけてくださったことで、きっと何かが伝わるシーンになったのではないかと。撮影は淡々と進み、30分くらいで撮り終えました」

寅子役の伊藤については「本当に立派な座長さんでパワフルな女優さんで、今回伊藤さんと共演できてすごくうれしかったです。仕事ぶりの魅力だけじゃなくて、彼女自身のフランクな性格が良くて、それが作品の血として通っている部分が大きいかなと思います。彼女がこの作品を作ってくれているし、“側”も含めて包み込んでくれているような感じで、僕自身も『虎の翼』がすごく好きな作品になりました」と絶賛する。

花岡と寅子が本音を語り合えたことで、2人のベクトルは、ほのかな恋へとシフトしていく。花岡が「崖から落ちた日から、誰といても何をしていても、猪爪くんのことが頭に浮かぶ。これじゃあまた、君のことばかりを考えてしまうだろ」と、誰もが愛の告白と受け取れるような発言をしたことで、色恋に無縁だった寅子も「はて?」と首をひねりつつも、その後はわかりやすく浮かれていた。

「花岡はだんだん寅子に本音を話せるようになっていきますが、寅子への思いが恋心なのか、それとも単に彼女を応援したいという思いなのか? 僕は両方あるとも思いました」と言う岩田。

花岡が思う寅子の魅力については「寅子が物怖じせず、何事もしっかりと自分の意見を面と向かって言うところですね。それはたぶん、花岡が憧れる大きな要素だったかなと思います。彼女に対しては、恋心もそうですが、ある種、自分のなりたい理想像を体現しているのが、沙莉ちゃんの演じる寅子だったのではないかとも感じました」と捉えた。

「男性社会のヒエラルキーにおいて、花岡は上の方にいる生徒ですが、その一方で、自分の立ち振る舞いに対しては自己満足しているような小心者でもあると思っていました。寅子のことを異質な存在として捉えていましたが、女性陣に感化され、物事の考え方も柔らかくなっていき、女性目線の気持ちもわかっていきます。やがて花岡は、女性が夢を追うという志に対しても寄り添えるような考え方になっていくんです」

寅子と花岡の恋がスタートしたかと思ったら、いきなり猪爪家では大事件が勃発。一体、何が起こったのか? 今後の恋の行方も含め、今後の展開から目が離せない。

■岩田剛典
1989年3月6日生まれ、愛知県出身。三代目 J SOUL BROTHERSのパフォーマーとして2010年にデビューし、2014年にEXILEに加入。2021年にソロデビューも果たした。俳優としては映画『植物図鑑 運命の恋、ひろいました』(16)で映画初主演、『去年の冬、きみと別れ』(18)で初の映画単独主演。近年の主な出演作は、映画『ウェディング・ハイ』(22)、『死刑にいたる病』(22)、『バスカヴィル家の犬 シャーロック劇場版』(22)、ドラマ『あなたがしてくれなくても』(23)、『アンチヒーロー』(24)、Netflix『金魚妻』(22)など。

(C)NHK
(山崎伸子)



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