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原作者の“問い”に映像化で“答え”を出す――『ナニワ金融道』から『おいハンサム!!』まで…山口雅俊氏が貫く「漫画原作」に向き合う覚悟

マイナビニュース / 2024年4月27日 8時2分

一方で、このツールにはプラスの側面もあると捉えている。

「『おいハンサム!!』でMEGUMIさんが演じる千鶴という役について、SNSで“諸行無常の母”と書かれているのを見て、なるほどなと思って参考にしたりしています。視聴者の方が的を射ることが多いですから、僕はSNSで意見や感想を読んだり、批判されたりするのが好きです。フジテレビにいた頃は山田良明さん(『北の国から』などのプロデューサー)が上司で、いろいろ意見してくれたのですが、やっぱりとにかく誰かに何かを言われて立ち止まって考えることはすごく大事だと思う。それが今は視聴者からダイレクトに来るようになったということですね」

○原作者が感じた作品の広がり「本当に漫画ってすごい」

4月に行われた『おいハンサム!!2』のプレミア試写会で、最初にドラマ化のオファーを受けた際の心境を回想した原作の伊藤氏は、山口氏から直接電話を受け、「“漫画を混ぜてドラマにしたい”って言うから、絶対新手の詐欺が来たと思ってました(笑)」と打ち明けた。

そこから実際にドラマ化され、続編が放送され、さらには映画化までされることに、「地味に一人で描いていた漫画が、面白い監督(山口氏)に見つかって、ハンサムな吉田鋼太郎さんに演じてもらって、その作品を面白がってくれる方がいっぱいいて、本当に漫画ってすごいなと思っています」と、作品が広がっていくことの喜びを語っている。

しかし、『セクシー田中さん』の騒動を受け、各局では今までのように漫画原作をドラマ化しにくい空気感が生まれている。それでも山口氏は「これからも面白いもの、そして自分にしかできないものがあれば、原作ものにも挑み続けていきたいですね」と意欲を示した。

●山口雅俊兵庫県神戸市出身。フジテレビで『ナニワ金融道』シリーズ、『きらきらひかる』シリーズ、『ギフト』、『タブロイド』、『アフリカの夜』、『危険な関係』、『太陽は沈まない』、『カバチタレ!』、『ロング・ラブレター~漂流教室~』、『ランチの女王』、『ビギナー』、『不機嫌なジーン』などをプロデュース。独立して、株式会社ヒントを設立。『カイジ』の映像化の企画を持ち込んで1作目をプロデュース、シリーズを立ち上げるなどした後、企画・プロデュース・脚本・監督をすべて担当した作品として、ドラマ・映画『闇金ウシジマくん』シリーズ、ドラマ『やれたかも委員会』、ドラマ『新しい王様』シリーズ、ドラマ『闇金サイハラさん』、ドラマ・映画『おいハンサム!!』などがある。
(中島優)



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