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地方の生活コストは本当に安いのか? - FPが地方に移り住んで感じたこと 第143回 新生活でのざっくり家計管理術【変動費編】

マイナビニュース / 2024年5月8日 11時0分

画像提供:マイナビニュース

「都心では物価が高いので、生活していくのが大変だ」または「地方は物価が安いので、生活費が都心に比べてあまりかからない」と世間で言われていることは、本当なのでしょうか。

お金の扱い方について、都心部と地方部では、違いがないのでしょうか。

連載コラム「地方の生活コストは本当に安いのか?」では、ファイナンシャル・プランナーの高鷲佐織が、実際に東京と地方、両方の生活を経験して感じたことを交えながら、お金に関する情報などをお伝えいたします。

この春、入学や入社、転勤、異動などの理由で引っ越しをした方も多いでしょう。新しい地域での生活は、見るものすべて新鮮で、刺激の多い毎日を送っていらっしゃることと思います。水道光熱費(水道代、電気代、ガス代)の検針票等が通知され、家賃の引き落しがあったり、スーパーマーケットで食材や日用品の買い物をしたりして、新生活1ヵ月分の「生活費」がどれくらいかかるのか、ざっくりとわかってきたころではないでしょうか。「生活費」は、基本的に「固定費」と「変動費」に分かれます。

「固定費」とは、毎月発生し、支払い額がほぼ一定の費用のことをいいます。例えば、家賃などの住居費、水道光熱費、通信費などが該当します。

「変動費」とは、支払い額が月によって変わる費用のことをいいます。例えば、食費、日用品費、医療費、交際費、レジャー費、交通費、被服費、美容費などが該当します。

「固定費」については、「第142回コラム新生活でのざっくり家計管理術(固定費編)」をご参照ください。今回は、私自身、東京から地方へ、地方から東京へと引っ越しを繰り返し経験したことをもとに、ざっくりした「家計管理術の変動費編」をお伝えしたいと思います。

○東京から地方暮らしとなった場合の「交通費」

東京都心部の「交通費」といえば、電車やバスが主な交通費となると思います。都営バスの東京23区内は均一運賃で、一般系統は大人210円・小児110円です。また、東京都心部のタクシーは、初乗り運賃が約500円です。東京都心部で暮らした場合の「交通費」は、頻繁にタクシーを利用しなければ、大きな出費となることはないでしょう。

一方、地方暮らしとなった場合、運転手不足や乗客減少などの理由により、電車やバスの運賃が上がっているため、東京暮らしと比べて「交通費」が増加していることが多いと思います。私が暮らしていた地方の地域でも、1年間で2回、バスの運賃が上がりました。しかし、「交通費」は生活に必要な支出です。地方暮らしで「交通費」が増加しているようでしたら、他の費用で調整しましょう。ただし、地方では、交通手段として自動車を利用する人も多いでしょう。「交通費」として、自動車のガソリン代や高速代を含めているのであれば、旅行で使用したガソリン代や高速代は「レジャー費」に含めて、「交通費」とは別にしておくとよいでしょう。

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