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「武居由樹vs.那須川天心」元キックボクシング王者対決は実現するのか? その可能性を探る─。

マイナビニュース / 2024年5月9日 7時30分

画像提供:マイナビニュース

いまプロボクシング世界バンタム級戦線が凄まじいことになっている。5月6日、東京ドーム決戦のセミファイナルで武居由樹(大橋/27歳)がジェーソン・モロニー(豪州/33歳)を破りWBO世界バンタム級王座を奪取。これにより4団体(WBA、WBC、IBF、WBO)すべてのチャンピオンベルトを日本人ファイターが独占したのだ。

今後、4人の日本人世界チャンピオンの間で王座統一戦は行われるのか? そしてファン待望の元キックボクシング王者対決「武居由樹vs.那須川天心」は実現するのか? 日本のファンを熱くするバンタム級戦線の今後を占う─。
○■日本人同士の王座統一戦はあるか

「何とかギリギリ勝つことができました。いまはホッとしています。でも、すぐ気持ちを切り替えて次に向けて頑張りたい。今日の試合内容ではまだまだなので、必ず強くなって戻ってきます」

インタビュースペースで武居由樹は、喜びを爆発させることなく静かにそう話した。
5月6日、東京ドーム『Prime Video Presents Live Boxing 8』のセミファイナルでWBO世界バンタム級王座を獲得した直後のことだ。

決してカッコよくはないタイトル奪取劇だった。
最終の12ラウンドはモロニーに一方的に攻め込まれた。レフェリーに試合を止められても不思議ではない状態で試合終了のゴングを聞く。
それでも前半のラウンドでポイントを得ていたことが功を奏し3-0(117-110、2者が116-111)で武居の判定勝ち。デビューから9戦目での戴冠、JBC(日本ボクシングコミッション)公認の日本ジム所属100人目の世界チャンピオンとなった。

井上尚弥が4団体の世界バンタム級王座を返上したのは昨年1月のこと。それから1年4カ月が経ち、世界バンタム級戦線は驚くべき状況になった。4団体のベルトを日本人選手が独占しているのだ。

〈WBA王者〉井上拓真(大橋/28歳)2023年4月獲得。
〈WBC王者〉中谷潤人(M.T/26歳)2024年2月獲得。
〈IBF王者〉西田凌佑(六島/27歳)2024年5月獲得。
〈WBO王者〉武居由樹(大橋/27歳)2024年5月獲得。

井上は、5・6東京ドームのリングで石田匠(井岡/32歳)を判定で下し2度目の王座防衛に成功した。中谷はフライ、スーパーフライと合わせ3階級制覇王者。西田は東京ドーム決戦の2日前にエマニュエル・ロドリゲス(プエルトリコ/31歳)に判定勝利しベルトを腰に巻いた。

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