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キリンHD、プラズマ乳酸菌を用いたワクチン開発が国の公募事業に選出

マイナビニュース / 2024年5月13日 19時4分

画像提供:マイナビニュース

キリンホールディングスと国立感染症研究所は、共同で実施している「乳酸菌L.ラクティス プラズマ(以下、プラズマ乳酸菌)」を用いた自然免疫誘導型呼吸器ウイルスの感染予防ワクチンの研究開発が、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(以下、AMED)の先進的研究開発戦略センター(以下、SCARDA)が公募した、ワクチン開発・生産体制強化戦略関連事業である「ワクチン・新規モダリティ研究開発事業」に採択されたことを発表した。
○採択された研究開発課題

研究開発課題名:LC-Plasma経鼻接種による自然免疫メモリー誘導ワクチン開発
研究開発代表者:俣野 哲朗(国立感染症研究所 副所長)
研究開発分担者:藤原 大介(キリンホールディングス株式会社 執行役員 ヘルスサイエンス研究所 所長)
○採択課題のポイント

プラズマ乳酸菌経鼻接種による自然免疫誘導型のワクチン開発を目指す研究であり、呼吸器ウイルス感染を予防する有効な手段として期待される。

○採択研究課題の目的

新型コロナウイルスのパンデミックを契機に日本政府は、令和3年6月1日に閣議決定された国家戦略「ワクチン開発・生産体制強化戦略」を踏まえ、今後脅威となりうる感染症に対応できるよう、令和4年3月にSCARDAを設立し、ワクチン開発支援を進めてきた。

ワクチン接種は、ウイルスや細菌等の病原体に対する防御免疫を作り出すことが目的であり、病原体抗原を標的とする抗体やT細胞を誘導することによって効果を発揮してきた。一方、新たな試みとして、インターフェロン等の自然免疫メモリーを誘導するワクチンの可能性が模索されているが、実用化には至っていないのが現状だという。

プラズマ乳酸菌は、プラズマサイトイド樹状細胞(以下、pDC)を活性化し、インターフェロンの産生を促すなど、自然免疫を高める機能が特長。同社は、国立感染症研究所との共同研究により、プラズマ乳酸菌で刺激したpDC培養上清によって新型コロナウイルスの増殖を抑制することを確認してきたという(※Ishii et al, BBRC 662:26, 2023.)。

本採択課題は、プラズマ乳酸菌を医療用に活用し、COVID-19やインフルエンザ等の呼吸器ウイルス感染症に対して、感染防御効果を有するワクチンの開発を目指すもの。

キリングループは、自然と人を見つめるものづくりで、「食と健康」の新たなよろこびを広げ、こころ豊かな社会の実現に貢献していくとしている。
(MN ワーク&ライフ編集部)

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