1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. IT
  4. モバイル・アプリ

シグマfp愛用者は「LUMIX S9」をどう見たか 開発責任者に設計思想も聞いた

マイナビニュース / 2024年5月27日 18時0分

EVFは「搭載するとごつくなってしまうし重量も増えるので、そぎ落とした」と津村氏。その代わり、モニターをバリアングルにして見やすくしました。同時に「スマホアプリを着想して、アプリあってのカメラとして開発」したそうです。新しい「LUMIX Lab」アプリは、従来のLUMIX Syncアプリの機能をすべて備えているわけではなく、LUMIX Labにしかない機能もあるので、「今後は統合の方向性」とのこと。

シャオミの最新スマートフォン「Xiaomi 14 Ultra」のように、スマホカメラは高機能化、高画質化が止まりません。SNSでの画像や動画の活用をスマホが牽引しているのは間違いないのですが、パナソニックはそうした流れの先陣を切ったメーカーで、2014年にモバイル通信機能と1型センサーを搭載した「LUMIX CM1」を発売しています。

実は津村氏、このCM1でのキーパーソンでした。他誌ですが当時、発売日にフランス・パリで独占インタビュー記事を掲載しています。

津村氏は「当時、1型センサーをスマホに搭載して専用レンズ、画像処理エンジンを入れた革新的なチャレンジだった」としつつ、特に1型センサーの搭載はスマホカメラで一般化したと指摘。

そこで「もっと撮る喜びを提供しようとすると、フルサイズやマイクロフォーサーズぐらいは必要」との考えに至ったようです。ただ「非常に悩ましい」とも津村氏はいいます。スマホにカメラ機能を融合させる「オールインワン」の体験価値として、CM1という方向性と、スマホとカメラをセットで使うことによる相乗効果で撮影を楽しむS9の方向性のどちらがいいのか。これを今後とも検討していくといいます。

とはいえ、現状ではCM1の後継機種の可能性は低そうですが、SIMを内蔵して通信機能を備えるという可能性はありえそうです。特に、eSIMが普及したことで、物理的にSIMカードを挿入する必要もありません。津村氏に聞いてみると「カメラ店でSIMを扱うハードルがある」との回答でした。

さらに、モバイル通信を内蔵するとなると、技術的にもさまざまな課題があります。アンテナ設計や認証などもあり、グローバルでの検証も必要です。これらを踏まえたうえで、ユーザーに提供できる価値が上回ると判断できれば検討したいとのことでした。
SIGMA fp Lを補えるパートナーにも

α6700は、使いやすいミラーレスカメラで、だいたいの機能が満載されているので、仕事にもプライベートにも使いやすく満足しています。ただ、それは(ソニーなのに)優等生的だと言えなくもありません。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください