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労働⼈⼝激減の時代だからこそ究極の属⼈化 第1回 なぜ、「究極の属人化」が必要だと考えるのか

マイナビニュース / 2024年6月13日 7時0分

画像提供:マイナビニュース

筆者が人事の視点からAIの導入拡大と労働人口の激減を目の当たりにして、感じていることがあります。それは「属人性」の価値です。一般的にはネガティブな感情と共に受け取られる場合が多いこのワード。「(避けてきたはずの)属人性なんて何を言っているのだ」と思った方もいらっしゃるでしょう。

プロフィールを読んでいただくとお分かりいただける通り、筆者はいわゆる「人材の道ウン十年」というキャリアではありません。ただ、これまでに経営者に学んだ経験や、上場、起業、主婦など、さまざまな経験が独特の視点を育んでくれました。

筆者は日々多くの方々の履歴書や職務経歴書を拝見する仕事をしております。そんな筆者が見てもヘンテコな経歴であり、決して優秀ではないけれどさまざまな立場に居たからこそ見える視点から、本連載では属人化について紹介します。
人材不足がますます深刻化する国、日本

先日、ランチに行列ができる有名な中華料理店が閉店しているのを見かけました。理由は人員確保が困難なためだそうです。パーソル総合研究所と中央大学の試算によると、2030年に日本社会では644万人の人手が不足するそうです(労働市場の未来推計 2030)。今まで当たり前に存在したサービスが受けられない生活。6年後、読者の皆さまはおいくつですか。どのような生活や社会になっているか、想像できますか。

不足する労働力を補うために政府も民間企業もさまざまな手立てを打っていますが、人手不足の問題はいまだその解決の兆しを見せていません。「人材募集をしても応募がない」という問題も切実で、実に6割以上もの企業が同様の問題を感じています(厚生労働省 我が国を取り巻く人手不足等の現状)。

もちろん、人材採用をサポートするエージェントや採用広告の企業も手をこまねいているだけでなく、AIなどの最新技術をサービスに搭載するなどして、採用支援を行っています。
就職・転職におけるテクノロジーと価値観の変化

こうした人材不足の状況を踏まえ、人材業界では就職、転職、採用に関わるサービスにさまざまなテクノロジーを採用しています。以下、事例を交えていくつかの例を紹介します。

リクルートはAIマッチングを強化しています。転職を希望する求職者が職務経歴を入力すると、仕事内容や必要な能力・経験や希望条件を企業側の求人要件と照合し自動でマッチングする機能により、効率化と精度アップが図られています。

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