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「午後の紅茶」が6年ぶりにリニューアル - スリランカの紅茶葉へのこだわりを紹介

マイナビニュース / 2024年6月10日 13時22分

また、2021年から発売されている「熊本県産いちごティー」は、売上の一部を熊本県の復興応援に寄贈して、地域支援に繋げているほか、ペットボトルに使用するプラスチックを削減することによって、環境負荷の低減を実現。「『午後の紅茶』は、まさにCSVを体現するブランド」と井上氏はあらためてアピールする。

日本でも数多くの紅茶葉が流通するようになり、ペットボトル飲料の種類も増え、コーヒーショップのような紅茶専門店も増加していることから、「日本の紅茶市場はまだまだ成長のポテンシャルがある」と井上氏。「日本の紅茶市場は『午後の紅茶』が牽引していると言っても過言ではありません。『午後の紅茶』ブランドを成長させていくことで、紅茶市場の拡大、紅茶文化の浸透に貢献し、お客様の毎日に、おいしい健康を届けてまいります」と締めくくった。

○●スリランカにおける紅茶産業

続いて登壇した、駐日スリランカ大使のE.ロドニ・M・ペレーラ氏はまず、キリンビバレッジがスリランカの紅茶葉を使用した新商品を継続して発売していることに感謝の気持ちを述べ、「御社が紅茶葉の産地を具体的に紹介する取り組みは、消費者に深い感動を与え、商品との絆をより一層深めるもの」だと評価した。

また、キリンビバレッジがレインフォレスト・アライアンス認証のような世界的持続可能性の取り組みに積極的に参画していることを称賛。スリランカは日本と同様に、米と茶を主要作物とする農業国でありながら、気候変動による気象パターンの変化という深刻な課題に直面しており、経済的、環境的、そして社会的な持続可能性を取り入れた取り組みは、スリランカ農業の未来を担う重要な役割を果たすとの見解を示した。

ここでペレーラ氏は、「17世紀、イギリス国王のチャールズ2世は、紅茶をこよなく愛するポルトガル王女のカタリナ・デ・ブラガンザと結婚。この結婚をきっかけにしてイギリス王室では紅茶が朝食の飲み物として取り入れられるようになり、上流階級を中心に紅茶が流行。その後、徐々に庶民でも手の届く価格帯となり、現在では世界中で愛される飲み物となりました」と紅茶の歴史を紐解き、「近年、チャールズ3世が王位についたことから、今後さらに紅茶の消費量が拡大していく」ことに期待を寄せた。

そして、「セイロン紅茶の歴史は実はコーヒーから始まります」とペレーラ氏。イギリスの植民地時代、コーヒー農園者が生産物を町へ運ぶための輸送網を整備し、さらにイギリス国内の市場へも流通させる仕組みを整えたことでセイロンは世界最大のコーヒー生産国となった。しかしさび病という深刻な病気が蔓延し、セイロンのコーヒー産業は壊滅的な打撃を受けることに。そこで、壊滅したコーヒー農園の損失を補うため、セイロンティー産業が誕生。その数年後には、セイロンティーがロンドンの市場へ出荷されはじめ、茶の商業栽培は成功を収めたという。

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