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大河原克行のNewsInsight 第299回 テレビやスマホの転換、カメラの新地平、生まれ変わったソニーのエレクトロニクス

マイナビニュース / 2024年6月16日 16時56分

さらに、交換式レンズのラインアップを広げ、リカーリングビジネスを強固なものにするほか、ソフトウェアの価値を加えて、事業モデルを進化させ、リモートや3Dコンテンツ、ライブストリーミングなど、イメージング領域全体に収益性が高いソリューション事業を拡大し、安定収益基盤の盤石化を図る考えを示した。

「イメージキャプチャー時のリアルタイム性を重視し、真正性技術により信頼性を高め、独自センサーの開発を通じて、これまで捉えることができなかった撮像を可能にし、クリエイターのクリエイティビティを高めることを狙う」という。

イメージング事業では、2026年度までの年平均売上成長率で8%増を見込んでいる。

サウンド事業では、没入感がある立体的な音場を体感できる360 Reality Audioの制作において、リアルタイムにクリエイターの意図を可視化、反映することで、立体音響コンテンツのクリエイションの幅を広げ、領域拡大を進めるという。

「ヘッドホン市場でのシェア拡大に向けて、アーティストとの共創によるブランディング強化と、技術開発投資を行う。ゲーミングカテゴリーでも事業の拡大に向けて、eスポーツのプロ選手やチームとの共創による商品力の強化、ブランド価値向上を推進する。スタジオ向けのプロカテゴリーの開拓を加速し、サウンド事業の拡大を推進する」と語った。
サウンド事業は、2026年度までの年平均売上成長率で7%増を見込んでいる。

成長事業としてスポーツやライフサイエンス領域

一方、成長軸事業は、スポーツ事業、ビジュアルソリューション事業、ライフサイエンス事業、ネットワークサービス事業で構成している。

「人材を含めた投資の加速により、事業ポートフォリオのシフトと、成長軸事業の展開を加速させる」とした。

スポーツ事業ではトラッキング技術によって取得した動態データを、リアルタイムにビジュアライズするテクノロジーとともに、新たなスポーツエンタテインメントコンテンツを創出するという。「判定支援からデータビジネスへと進化し、新たなスポーツエンタテインメントへと発展させる」と述べた。

判定支援では、世界の主要サッカーリーグのVARにおいて、Hawk-Eyeが70%のシェアを獲得するなど、25以上の競技、90以上の国と地域で、200以上のパートナーに使用されているという。また、取得データの商用化においては、スポーツリーグとの戦略的パートナーシップを結び、2022年に買収したBeyond Sportsのビジュアライゼーションテクノロジーを駆使し、リーグが目指すファン層の拡大に向けて、エンタテインメント性を強化する。さらに、ライブネットワーク空間でのコミュニティの創出や、スポーツの体験価値向上に向けて、成長の可能性を広げる事業運営を行う。

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