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『アンメット』杉咲花&若葉竜也、芝居に見えない異次元の役作り Pに与えた“初めての体験”

マイナビニュース / 2024年6月21日 8時0分

画像提供:マイナビニュース

●杉咲花&若葉竜也がPに与えた初めての体験
女優の杉咲花が主演を務めるカンテレ・フジテレビ系ドラマ『アンメット ある脳外科医の日記』(毎週月曜22:00~)が24日に最終回を迎える。Xでは何度も世界トレンド1位を獲得し、視聴率も回を重ねるごとに右肩上がりとなっている今作で、大きな話題を呼んでいるのが役者たちの芝居だ。「ドキュメンタリーに見える」「ノンフィクションのよう」と自然な演技が視聴者の驚きを与え、「化け物レベルの演技」「最強の役者陣」と絶賛の声が寄せられている。

今回は、カンテレの米田孝プロデューサーから見たキャストの魅力についてインタビュー。“異次元”の役者・杉咲花、“日本一台詞が台詞にならない俳優”若葉竜也のすごみとは。千葉雄大が台詞を噛んだシーンを採用した理由のほか、井浦新、岡山天音、生田絵梨花の魅力、最終回の見どころも聞いた。

○杉咲花は、俳優の一歩先にいる

――主人公のミヤビを演じる杉咲さんの魅力に感じるところ教えてください。

杉咲花は、異次元ですね。若葉さんやほかのキャストの皆さんもそうですが、特に杉咲さんは“お芝居をしている”と感じさせない。川内ミヤビという人物が完全にできあがっていて、役作りという言葉では説明できないというか。

――まるで、もうミヤビ本人のような。

そんな感覚です。そして、そこにたどり着くために、信じられないぐらい努力をする人。監修の先生たちが驚くほどの手技ができるようになるまでの練習も、ミヤビの日記を自分で書くという作業も、杉咲さんにとってカメラに映るかどうかは関係なく、ミヤビの感情になるため、ミヤビとして言葉を口にするためのアプローチなんです。ミヤビと同じ行動を取って、ミヤビの感情に自然となっているから、台詞を言っているように見えない。もはや俳優というジャンルの一歩先をいっているようで、僕は“ネオ俳優”と呼んでいます(笑)。努力家である一方で、天才だとも感じるんですけど。脚本について話していると「なるほどな」と思わされる提案をしてくれて。

――どんな提案に「なるほどな」と感じましたか。

印象的だったのは2話の、病院を抜け出したサッカー少年の亮介と、ミヤビが一緒にサッカーをするシーンです。もともと「ミヤビならではの向き合い方ができないか」という杉咲さんの提案から作り上げられていったシーンなのですが、ボールを蹴り合うくだりと、その後、二人で話し合うくだりを、30分ほど長回しで撮影したんです。普通なら、一旦ボールを蹴るシーンでカットをかけて、仕切り直して、座って話すシーンを撮り始めるんですけど。「ボールを蹴り合う数十分のなかで、亮介の心が変わっていって、自分の本音と向き合うことができる」という感情自体をカメラに収めるために、杉咲さんの提案で、一連の流れを長回しで撮りました。亮介役の島村龍乃介くんが、左半側無視という状態を長い時間演じ続けて、苦しみが溜まっていったなかで見せたお芝居は抜群だったし、最初に転んでついた泥が、座っているときに自然と乾いているという時間経過のリアリティも、画に迫力を与えてくれて。杉咲さんが龍乃介くんの芝居を引き出しているのか、ミヤビが亮介くんの本音を引き出しているのか、その境界線が分からなくなるという感覚は、僕にとって初めての体験でした。
○若葉竜也は“日本一台詞が台詞にならない俳優”

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