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『せっかくグルメ』『いくらかわかる金?』平野亮一氏が意識する“人”の面白さ 「明石家さんまを笑わせる」中で学んだ原点

マイナビニュース / 2024年6月29日 12時0分

入社4年目で『からくりTV』のディレクターになったのですが、この番組での目標は一つしかなくて、スタジオで(明石家)さんまさんを笑わせるVTRを作るということなんですよ。やっぱりさんまさんを笑わせるってとんでもないことなんですけど、ベテランのディレクターさんはみんな笑かしてて、僕のVTRはあんまりウケないときがあって、「面白いって何なんだろう?」と考えたりして。

そんな時に、渋谷区に住む100歳のおばあちゃんに密着してクイズを作るという企画を担当したのですが、そのおばあちゃんの趣味が麻雀とプロレスを見ることだったんです。麻雀を打ったり、プロレスを観戦したりする姿を撮って、分かりやすい笑いがあるVTRではないのですが、それにさんまさんが「ええなあ」「こんな年のとり方したいなあ」って笑ってくれたんですよ。それまで僕は、ギャグとか変なことをするのが笑いだと思ってたんです。ほかにもさんまさんは、大人っぽい趣味に真面目になってる子どもを見て「素晴らしいなあ」と笑ったりして。人の面白さや熱といったものも笑いになるんだということを、さんまさんを笑わせるという中で学ばせてもらいました。

――『せっかくグルメ』の面白さはまさにそういう笑いですよね。

そうですね。若い頃にさんまさんに向けてVTRを作れたことは、すごくいい経験だったと思います。

●グルメに精通していないチームだからこそ大事にしていること
――『せっかくグルメ』は、おすすめのお店を教えてくれる一般の人たちがポイントですが、皆さんが協力してくれて、番組として成立するという見込みは最初からあったのですか?

最初は日村さんと一般の方を絡ませる企画をやりたかったんです。そこにグルメをかけ合わせたんですけど、『からくりTV』とか『もてナイ』で地方ロケに行った時に、地元のおじさんやおばさんに「このミカン持って帰れ」とか「これ食ってけ」って言われることが多かったんですよ。だから、地元のものを食べてもらいたいというメンタルは皆さんあるのかなと思って企画にしていった感じですね。でも、今考えると最初からこんなにうまくいくとは思わなかったです。日村さんには最初のロケの時、「極論言うと、ファミレスが出てきてもそのままやりましょう」と言ってたんです。

――本当に魅力的なお店が毎回登場しますよね。初取材のお店も多いですか?

多いですね。やっぱり日村さんが直接交渉するというのも効いてると思います。わざわざ日村さんが電話をかけて「食べさせてもらえないですか?」って言ってくれるなら、という感じになることも多いです。

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