1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ
  4. ライフ総合

会社を一度辞めた「出戻り社員」と残った社員が衝突するケースも、増加する「アルムナイ採用」のメリット・デメリットを解説

マイナビニュース / 2024年7月3日 9時34分

画像提供:マイナビニュース

だれにでも本音と建前はありますが。「一身上の都合により退職させていただきます」の「一身上の都合」の中身としてよくあげられるのは下記のようなものです。

「職場の人間関係が限界だった」
「会社の安定性や将来性に不安があった」
「仕事にやりがいを感じない、キャリアアップが今の環境ではできない」
「労働環境や給与等条件面で生活と折り合いがつかなかった」

いずれも、会社を辞めるその人なりの理由があって、退職に至っています。

ではそのような合わない理由があった職場に勤務する社員にとってアルムナイ採用はどのような影響があるのでしょうか。

アルムナイ採用とは、会社を退職した元社員を再び雇用する制度や仕組みのことを言います。Uターン採用、カムバック採用等いろいろな呼称がありますが、一度その会社を退職(卒業=以下、アルムナイ)した人が出戻ってくるという意味合いです。

先日、共同通信社が主要企業118社に行った採用アンケート※で、転職などで会社を退職した元社員を再び雇用する制度や仕組みを導入している企業の割合が71%(84社)に上ったというニュースがありました。※2024年4月20日配信

人手不足の中、元社員に即戦力を求めるのは当然のことかもしれません。ここからは二つ事例を紹介し、社内の影響を考えていきます。
出戻り社員がきた!
○(1)期待を超える形で戻ってきたAさん

K社は保育事業を営む学校法人で、先日4年前に退職した保育士のAさんを出戻り採用しました。Aさんの退職理由は親の介護で、勤務時間と折り合いがつかず退職していました。

退職後Aさんはフリーランスでベビーシッターをしていたとのことでした。フリーランスであれば介護と折り合いがつきやすかったのでしょう。生活も落ち着き、やはり「子供が好き」「もう一度自分の能力で貢献したい」といった熱意が原動力となり在籍時の職場の友人の後押しもあり自身で応募しました。

改めて書類を確認したところ、保有資格が格段に増えていました。聞けば介護を経験する中で勉強が必要になり、せっかくならと栄養士の資格や様々な福祉資格を取得したとのことでした。

これは幼児保育の現場でも非常に役立ちました。結果、Aさんは保護者からの栄養相談の窓口になったり、園内の保育動線の改善を提案したりと、期待のはるか上の貢献をし、一緒に働く保育士のモチベーションになっています。
○(2)不穏な空気を作り出したBさん

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください