エモさよりも精細さ重視! 「PENTAX 17」は現代的な仕上がりのフィルムカメラだった
マイナビニュース / 2024年7月3日 11時0分
フィルムの価格が高騰し、メジャーブランドのものは整理され、選択の幅も狭まっています。発売されているものでも、種類によっては手に入りづらいものもあると聞きます。そのような状況のなか、新たにフィルムカメラをリリースしたペンタックスの決断には驚きを隠せません。スマホも含めデジタルカメラ全盛の今、同ブランドの挑戦とみてよいでしょう。このカメラに関してSNSなどにアップされた意見はおおむね好評で、期待の高さが分かりますし、それは日本だけでなく欧米でも同様のようです。
実際、作り込みは本格的な部分も多く、撮っていて楽しく感じるとともに、所有する喜びもそれなりに持ち合わせていますので、発売された暁には評価はさらに上がると思われます。そうなると、今後35mm判のフィルムカメラの登場にも期待が持てそう。単焦点の明るいレンズと距離計を搭載し、より本格的な撮影の楽しめる“PENTAX 36”の登場に夢は膨らんでいきそうです。
しかしながら、毎度ペンタックスに関する記事では書いていますが、ミラーレスもやはり出してほしい。フィルムカメラは過ぎてしまった技術であるのに対し、ミラーレスはこれからの技術。企業として未来がかかっているように思えてなりません。ぜひこちらも前向きに検討してほしいと思います。
*掲載した作例は、ネガをデジタルカメラで撮影し、適正な明るさにするなどレタッチを施しています。作例はすべてノートリミングで掲載しています。
著者 : 大浦タケシ おおうらたけし 宮崎県都城市生まれ。日本大学芸術学部写真学科卒業後、雑誌カメラマンやデザイン企画会社を経てフォトグラファーとして独立。以後、カメラ誌および一般紙、Web媒体を中心に多方面で活動を行う。日本写真家協会(JPS)会員。 この著者の記事一覧はこちら
(大浦タケシ)
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