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米国で創業したMODEが目指す生成AIを活用するIoTの世界とは?

マイナビニュース / 2024年7月5日 7時0分

--4月に12.8億円の資金を調達されましたが、この資金はどのように使っていくのでしょうか--

上田氏: :やりたいことは2つあります。1つは生成AIのアプリケーションであるBizStack Assistantの開発を加速させることです。現在、米国では生成AIのプロダクトが毎週出てきます。生成AIによって、クラウドコンピューティングが広がった時の3倍くらいのスピードで世の中が変わっていて、われわれもそのスピードについていきたいと思っています。現場に生成AIを持ち込むという部分は、グローバルで見ても、やっている人はほとんどいない状況なので、このまま先頭を走っていきたいと考えています。

もう1つは、米国でBizStack Assistantを提供することです。われわれは、生成AIをトンネルの中やダムの工事現場、発電所などの現場で利用しています。事務仕事やクリエイティブな仕事をAIで置き換えていこうとする会社は多いですが、われわれは、トンネルの中にAIを持ち込むことをやっています。これをやっている米国の会社はほとんどないので、われわれが一番乗りすべきということで、米国で勝負していきたいと思っています。

--日本と米国で市場の違いを感じますか--

上田氏: :売り方は違いますが、ニーズは同じだと思います。困っている現場の課題は一緒です。生成AIが出てくる前は、人間がやるしかなかった、人が歩き回ってチェックしていく見回りの作業は、どこにでもあります。これは日本でも米国でも変わらないと思います。

--現在は土木工事という分野でBizStackが利用されていますが、他の市場に広げていきたいという思いはありますか--

上田氏: :土木工事現場についてはすでに何年か取り組んでいますが、現場で使い物になるところまで突き詰めないといけないので、そこを一生懸命やっています。ただ、AIをアシスタントとして参加させて、一部の業務を肩代わりしてもらう部分は、どこでも使えると感じています。もう少し絞っていくと、見回りの業務や物理的に遠くに行ってチェックしてくるという業務は、いろいろなところにあります。例えば、建物のメンテナンスや工場、鉄道の保線です。こういった点検、見回り業務でフィットするところに市場があると見ています。

--今後、BizStack Assistantをどのように進化させていきますか--

上田氏: :今はワークフローに特化していて、何かの機能を作るのではなく、一連の仕事をカバーして人間の代わりにできますというところを目指してやっています。具体的には、チェックにおいて、上司に報告するレポートや日報を書いて出してくれるところまでカバーすることに取り組んでいます。

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