1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 芸能
  4. 芸能総合

広瀬アリス、風間俊介の持つ”親戚感”に「気持ちがいい間があって」

マイナビニュース / 2024年7月6日 6時0分

風間:僕が演じる熊は、タッグマッチが繰り広げられているところに、「何の話?」みたいな感じで時々フラッとやって来てくれる。 「こ、これは……! 広瀬アリスが、いまものすごいことをやってるぞ!」って思いながら見守ってました。

――先程話題になった接見室のシーンでは、千紗自身、自らの過去を全部吐き出すことで、平山の信頼を得るところもありますね。

広瀬:そうですね。言葉にしながら、自分の頭の中で整理している感覚がすごくありました。回想シーンはそれまでも出てくるんですが、千紗が自分自身で話すのは、その場面が初めてなので。自分でもどうしていいかわからない感情が湧いてきて。まわりの音が全く聞こえなくなった上に、すぐ近くにあったカメラさえ見えなくなって。本当に平山さんと2人だけで向き合えた瞬間で、カットがかかった後、すごく頭がジンジンしてました。北村さんの"分からなさ"も奥田さんの"説得力"もすごすぎて、毎話、「どっちが言ってることが正しいんだろう……」って。信じるという気持ちが激しく揺さぶられてしまうんです。

風間:これはあくまでも個人的意見なんですが、「信じる」って言葉はすごく健やかだから、思わずそこにすがりつきたくなってしまうけど、見方を変えると、信じることって実は思考停止している瞬間でもある気が僕自身はするんですよね。千紗が、真実と向き合おうとすればするほど、いったい何が本当なのかわからなくなっていく。その様子がつぶさに描かれているのがこのドラマのリアルで怖いところであり、オブラートに包まれていたものが剥がされていくのがこのドラマの魅力でもあるんですが、千紗のようにわざわざ自分の心のかさぶたを剥がして、そこに泥を塗り込むようなことは、僕にはできない気がします。

広瀬:私も無理です。誰よりも諦めが早い人間なので。絶対にあそこまで向き合えない。

風間:そもそも人間って、自分の信念みたいなものと本気で真っ向から向き合うと、心身共に壊れてしまうから、それをやったらダメなはずなんですよ。きっと千紗自身もそれまでは適度に自分をいなしながら生きてきたんだと思うんですけど、平山の弁護を担当することになったことで、「さすがにもう逃げられない」ってところまで来て、腹を括って正面から受け止めることになる。それこそ「誰かを信じる」というより、「信じる」と決めた自分自身を裏切らないように生きていくことでもあるからめちゃくちゃシンドイことですし、アスリートなら筋肉痛になったり筋断裂したりするくらい千紗は満身創痍だったはず。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください