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広瀬アリス、風間俊介の持つ”親戚感”に「気持ちがいい間があって」

マイナビニュース / 2024年7月6日 6時0分

風間:ロマンスって、その違和感から生まれるものなのに、風間俊介には違和感がない。シームレス!

広瀬:まさに、それ(笑)!

風間:それで喜んでるようじゃダメなんだけど、でも、それも含めて僕なんですよ(笑)。そういえば、香川で僕らが宿泊していたホテルにスーパー銭湯が併設されていて、「ご宿泊の方は無料でご利用いただけます」ってアナウンスがあって。さすがに僕は行かなかったんですが、広瀬さんは入りに行ったっていうんですよ! 広瀬アリスが地元のスーパー銭湯に普通に現れたら、さすがにビックリしますよね? 衝撃で、香川が揺れたらしいですから。

広瀬:アハハ(笑)! あそこの足つぼマッサージのお姉さん、めちゃくちゃ腕が良かった!

風間:これですよ! 広瀬アリスが人々に愛される理由は。このエピソードにすべて詰まってる(笑)。

――(笑)。お二人とも「大森組」に参加されるのは今回初めてですが、大森監督の演出はいかがでした?

広瀬:大森さんに「いまのだとお芝居になっちゃってるから、もっと力を抜いてやって」って言われて、最初は「えっ!?」と思ってかなり混乱していたんです。でも実際に力の抜けている状態の北村さんを見て、「あ、こんな感じか!」って学ばせていただきました。

風間:右に同じく(笑)。熊としては、キツく結ばれた物語の紐を緩める"コメディリリーフ"的な役割を果たせたら……みたいな下心が僕のなかにはあったんですが、「あ、大丈夫。そういうのはいらないから」って、大森さんにはかなり早い段階で見抜かれて(笑)。

広瀬:自分で観ていてよく分かるんですが、その場で私たちが体感していたリアルな緊張感が画面越しにも伝わってくるんです。そういうのが大事なんだって気づかされました。

風間:実際に会話してるときは、次に誰が喋り出すのかなんて本当はわからないもんね。

広瀬:そうそう。咄嗟に言葉が出なくて少し間があいたりするのも、逆にすごくリアルだし。役者同士の駆け引きや息遣いまで、そのまま本編に乗ってる感じも私は好きですね。

風間:「たまたま居合わせた人」のような視点で観られるドラマになっていて驚きました。

―——最後に、ドラマを楽しみにしている方々にメッセージを!

広瀬:「何が真実で、何が正義なのか」ということより、「信じるとは、どういうことなのか」というところに行きついたことが、自分にとってはものすごく大きくて。観終わった後、「果たして本当にこれで幸せだったのかな……」ってしばらく余韻に浸ってしまいました。皆さんの心のなかにもそんな余韻が少しでも生まれたら、挑戦した甲斐があります。決して明るい話ではないですが、各話ごとにめいっぱい心を揺さぶられてほしいです。

風間:いろんな意味で、すごく「面白い作品」に仕上がっているんじゃないかと思います。それこそ「何も考えずに気楽に楽しめる」という意味での「ライトで面白い作品」は、世の中にたくさんあって。もちろんそれも僕は大好きなんですが、今回の『完全無罪』の場合は、思わず低い声で「面白い……」と唸ってしまうような、そんな作品になっていますので、ぜひとも楽しみにしていて下さい!
(渡邊玲子)



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