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Fn・Ctrlキー逆転、コミュニケーションバー搭載で装いも新たな「ThinkPad X1 Carbon Gen 12」レビュー

マイナビニュース / 2024年7月6日 19時11分

なお、比較対象としてCPUにCore i5-1335U(4+8スレッド:P-core 2基+E-core 8基、動作クロック:P-core1.3GHz/4.6GHz、E-core0.9GHz/3.4GHz、L3キャッシュ容量:12MB)を搭載し、ディスプレイ解像度が1920×1280ドット、システムメモリがLPDDR4-4266 16GB、ストレージがSSD 512GB(PCI Express 4.0 x4接続、RPETJ256MKP1MDQ Union Memory)のノートPC(要はThinkPad X1 Carbon Gen11)で測定したスコアを併記する。

今回の評価機材も比較対象ノートPCもモバイル志向を重視したノートPCで、共に“U”シリーズのCoreプロセッサーを搭載したモデルだ。プロセッサー・ナンバーのクラスが共に「5」ではあるものの、モデル間の序列を示す後半二桁が評価機材で「25」、比較対象ノートPCで「35」と評価機材搭載CPUが下位になる。

しかし、ベンチマークテストのスコアは総じて“Gen 12”が優位に立った。Core Ultraというと、登場当初「AIに対応した云々」のセールスワードで語られることが多かったせいか、「ローカルAIに対応したアプリケーションがないから意味ないっすよね」といわれがちだったが、ローカルAI対応アプリ(もしくはミドルウェア)が普及していなくても第13世代から向上した処理能力を得るためだけでもGen 12を選択する意味はある。

加えて、軽量でコンパクトなモバイルノートPCで気になるボディ表面の温度とクーラーファンが発する騒音に関しては、電源プランをパフォーマンス優先に設定して3DMark NightRaidを実行し、Fキー、Jキー、パークレスト左側、パームレスト左側、底面のそれぞれを非接触タイプ温度計で測定した表面温度と、騒音計で測定した音圧の値をチェックした。

ユーザーの手が触れて使用感に大きく影響するキートップとパームレストの表面温度では、FキートップもJキートップも40度を超えた。最近の薄型ノートPCではやや高めといえる。パームレストは31度台でこちらは“ぬくもり”を特に意識することはなかった。底面では左右奥にあるスリットの中央が熱を帯び、測定値としては45度台とThinkPadシリーズとしてはやや高めだった。

一方でクーラーファンの音は最近のモバイルノートPCとしても高い値ではない。ただ、発する音は高めで「ムー」といった感じで耳に入ってくる。図書館や静かなカフェでもしかすると隣席に気が付かれることがあるかもしれない。計測値としては40.4dBA(暗騒音36.4dBA)だった。

アイデンティティに影響する大幅な仕様変更が行われた新モデル

ThinkPad X1 CarbonはGen 12でボディをさらにシュリンクさせ、長きにわたって好評だったフラットなボディ形状からコミュニケーションバーを追加。評価が高いキーボードではキーレイアウトを“大胆に”変更してきた。

評価がすでに定まっているモデルに変更を加えることは、メーカー側からしたら容易には踏み切ることはできない。これらの挑戦は“評価が定まっている定番のモデル”でも改革を断行し、絶えず改良の手を加えていくというLenovoからの意思表示だと感じられた。
(長浜和也)



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