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内航海運業界の人材確保と育成に関する懇談会を開催 - 若い船員が離職する理由とは

マイナビニュース / 2024年7月10日 11時0分

一方で、「コミュニケーションを図るのが難しい」「ハラスメントと受け取れるような言動があり不安」など、人間関係で悩む卒業生も少なくない。実際に、パワハラが原因で離職したという声もあった。船員の高齢化が進むなか、父親や祖父と同じ世代の方と一緒に働く環境は、10~20代の新卒社員にとって慣れないことばかりだろう。

また「求人票に記載されている内容と相違する点がある」「甲板員として内定を受けたが、客室乗務員での採用となった」など、就職後のミスマッチも離職の原因になるという意見も挙げられた。
○パワハラへの問題意識が高まる

続いて、内航事業者から生徒を採用する際に「期待・重要視すること/懸念・心配すること」の共有や、新卒就職者の離職理由などについて情報共有が行われた。

○採用時に期待する事・懸念すること

一昨年から新卒採用をスタートしたという事業者からは、「新卒の方には、素直であること、真面目であること、また安全意識を高く持っていることを期待します。懸念点や心配なことは、馴染んで生活を送れるかということ」という声が寄せられた。年齢が近い先輩をメンターにしてコミュニケーションを取るようにしているという。

また、「わからないことを素直にわからないと言えない様子で、どう対応すればよいのか」「学生気分が抜けず不安を感じる」という悩みも。教諭からは学生とのコミュニケーションについて「指導のかたちはいろいろありますが、コミュニケーションが難しい場合は、ちょっと引いて生徒の行っていることを聞き、矛盾点があれば理解してもらう、それを繰り返して埋めていきます。しかし確立した指導法ではなく、将来や家族や同級生についてどう思っているかは生徒によって異なるのでなかなか難しい」とアドバイスを寄せた。
○新卒社員の離職理由

新卒就職者の離職理由では「陸上で勤務したい」「家族や友人とともに生活をしたい」「結婚・出産・育児などライフスタイルの変化」という事例や、教育機関からの報告にもあった「パワハラ」「船内の人間関係」、また人手不足により乗船期間が伸びたり若手が休暇が自由に取れないことが挙げられた。「"そう受け取られたらアウトだ"として、パワハラに対する認識は考えてほしい」「パワハラ・セクハラはもちろんダメだが、命に関わることは厳しく言う必要がある。船はチームで動かすものなので、その心構えを伝えてほしい」と教諭側からの視点での意見も出た。

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