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ウルトラマン大好きなアメリカの監督たちが、日本&特撮への愛を込めたNetflix『Ultraman: Rising』

マイナビニュース / 2024年7月9日 19時30分

シャノン:それは簡単。だって“特撮映画”に出てくる怪獣はスーツの中に人が入っているじゃないですか(笑)。だから、私たちが描く怪獣も、人間のプロポーションに近いイメージを持っていました。ジャイガントロンも、中に人間を入れようと思えば入れられるようなデザインと造型を施しています。エミの場合も、小さな赤ちゃんが怪獣のスーツを着て演技をしたら、どう見えるだろうか、という考えのもと、作りあげています。もともと動物の赤ちゃんは、頭が大きく、手足が短く、ヨチヨチ歩くでしょう。私たちは“特撮”へのリスペクトを込め、エミが人間の赤ちゃんとオーバーラップし、親近感を持ってもらえると信じて作り上げました。

――アメリカ発、さらには世界各国で配信されるワールドワイドな作品ですが、主な舞台が東京、それも秋葉原や代官山といった実際の地名が出てくるというのが、日本の『ウルトラマン』ファンには嬉しいところでした。派手な照明看板が立ち並ぶ秋葉原の町並みや、そびえ立つ東京タワー、さらには路上を走る外国人観光客のカート集団など、現代の東京の風景が極めてリアルに再現されています。お二人のこだわりはどんなところにありましたか。

シャノン:私のイメージする日本は秋葉原なんです。たくさんの看板、高層ビル、家電量販店がひしめいていて、この映画の世界への“入口”としてちょうどいいと思いました。最初のウルトラマンと怪獣のバトルの舞台を秋葉原にしたのは、そのためです。代官山も好きな街ですね。なんといってもTSUTAYA(蔦谷書店)がありますから!(笑)

ジョン:ケンが父の研究施設を訪れるシーンがありますが、あそこは当初、近代的な建物にするつもりでしたが、私が幼少時代を過ごした祖父母の家をイメージした、伝統的な日本家屋が採用されました。天井の蛍光灯からぶら下がった紐をひっぱってスイッチを入れるとか(笑)、個人的に思い入れのある懐かしいビジュアルを再現したかったのです。

――文化・風習の異なる海外の描写は、一歩間違えば地元の人にとってギャグに見えてしまいかねないのですが、その点『Ultraman: Rising』は違和感が極限まで抑えられているというか、ウソがないなあと感じました。

シャノン:日本の方にそう言っていただけると、本当に嬉しいですね。考証の部分は、とても頑張ったので。

ジョン:正確に日本文化を描こうと、シャノン監督、プロデューサー、製作スタジオ自体がみなそういうアプローチをしてくれた。それがありがたかったですね。

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