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ウルトラマン大好きなアメリカの監督たちが、日本&特撮への愛を込めたNetflix『Ultraman: Rising』

マイナビニュース / 2024年7月9日 19時30分

シャノン:日本人のアーティストにも多く関わっていただき、ディテールが正確に描かれているか、意見をたくさん聞くことができました。以前『オリー』(Netflix/2022年)の脚本を書いた際、舞台になったのは私の故郷ケンタッキー州の町だったのですが、スタッフそれぞれのアメリカ南部に対するイメージが違っていて、正確に描写したいと主張しても理解してもらえないことがありました。そんな経験を踏まえて、私の大好きな町のことを正確に描き、形にしたいと常に思うようになりました。まさに、あなたたち日本のウルトラマンファンの方たちに、リアルな東京だなと感じてほしかったのです。

――日本の文化といえば、ケンがジャーナリストのワキタ・アミの取材に応じるシーンでの、日本蕎麦屋やトンカツ屋のリアルな描写も印象的でした。アメリカでの生活が長いためか、ケンがざる蕎麦のツユを蕎麦の方にかけ、アミがびっくりするくだりなんて楽しかったです。

シャノン:私の娘がまだ幼かったころ、ジョンの親戚でニューヨークのすばらしいシェフが、とても素敵なディナーをふるまってくれました。そこで“ざる蕎麦”を出されたとき、食べ方を知らない娘がケンのようにツユを蕎麦にかけたんです(笑)。あのシーンは日本の食文化に慣れていないケンを表現すると同時に、答えたくない質問をしてくるアミの注意をそらすため、突飛な行動をしたという解釈もできますね。
○両監督が特に気に入っている『Ultraman: Rising』シーンは

――年齢を重ね、衰えた父親のサトウ博士がふたたびウルトラマン(ウルトラダッド)となり、ケン=ウルトラマンと共に困難に挑むシーンは胸が熱くなりました。昔はたくましい姿だったサトウ博士が老いるのに合わせて、ウルトラダッドの外見も少々老けて見えるように変化したというのは、日本のウルトラマンでは見られない新鮮なアイデアだと思いました。

シャノン:年老いたウルトラダッドは、円谷プロと何度も打ち合わせをしながらデザインを決めていきました。サトウ博士がヒゲを生やしているので、ウルトラダッドにもヒゲをあしらったデザインになったのですが「あれはどうなのか?」と円谷から意見が出たことがありました。しかし私たちは「ウルトラマンキングにもヒゲがあるじゃないか」と、実例を挙げながら話し合いを重ねました(笑)

――さすが、ウルトラマンを愛するお二人ならではのやりとりですね! 最後に、『Ultraman: Rising』の中で、お二人が特に気に入っているシーンを挙げてみてください。

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