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投資信託の「分配金」とは? 受取時の注意点は?【初心者向けに解説】

マイナビニュース / 2024年7月16日 15時38分

画像提供:マイナビニュース

投資信託で得られる利益の中には、収益の一部を投資家に還元する「分配金」という仕組みがあります。では、分配金とは具体的にはどのようなものなのでしょうか。今回は、投資信託の分配金について初心者の方にもわかりやすく解説します。分配金を受け取るべきかどうか、また分配金の注意点についてもお伝えしますので、分配金のことがよくわからない投資初心者の方はぜひご覧ください。

■分配金の仕組みと種類
<分配金とは>

投資信託における分配金とは、運用によって得られた収益の一部を投資家に分配するお金のことです。

分配金と混同しやすいものとしては預貯金の「利息」がありますが、分配金と利息は異なるものです。まず、預貯金の利息はあらかじめ決められた利率に基づいて支払われますが、分配金は金額が決まっているものではなく、運用状況によって増減し、支払われないこともあります。

それに、預貯金の利息は元金に加えて別途支払われますが、分配金は投資信託の「純資産」から支払われるため、支払われた分配金の分だけ運用資産は減少します。

また、分配金を株式投資における「配当金」のようなものと理解する人もいるでしょう。投資信託の分配金と株式の配当金は仕組みは似ていますが、全く同じものではありません。

株式の配当金は、企業が事業から得た利益の一部を株主に渡すものであるのに対し、複数の株式や債券に分散投資する投資信託では、株式の配当金や株式・債券の運用益など全ての利益から分配金が支払われます。

投資信託の分配金と株式の配当金は仕組みは似ていますが、お金の出どころや内訳が違うのです。
<分配金の種類>

分配金は必ず出るものではなく、投資信託のタイプによっては分配金が支払われないものもあります。たとえば、「資産成長型」などの分配金が出ない、または少ないタイプの投資信託は、分配されるはずだった分が運用資産に組み込まれて(再投資されて)運用されます。

また、分配金には2つの種類があります。1つは「普通分配金」、もう1つは「元本払戻金(特別分配金)」です。普通分配金は、運用で得られた利益を投資家に支払うものです。こちらは利益ですので、所定の税金がかかります。

一方、元本払戻金は利益ではなく、元本の一部を投資家に返す仕組みです。これは個別元本を下回る部分から支払われる分配金で、払い戻された元本払戻金の額だけ基準価額(投資信託の値段)は減り、運用資金が減少します。元本払戻金は元本の一部が戻ってきただけで利益ではありませんので、課税はされません。
■分配金は受け取るべき? 分配金ありの商品・なしの商品のメリットとデメリット

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