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大河原克行のNewsInsight 第306回 パナソニックがはじめた「賃貸住宅」事業、くらしニーズの変化を捉え成長期へ

マイナビニュース / 2024年7月16日 17時54分

画像提供:マイナビニュース

パナソニックくらしアプライアンス社が展開している賃貸住宅向けサブスクリプションサービス「noiful(ノイフル)」が、着実に事業を拡大している。賃貸住宅オーナーや住宅管理会社を対象に月額制で家電を提供。入居者は、家電付き賃貸住宅として、最新家電を利用できるようになる。すでに首都圏で1000戸で利用ができるという。2024年3月からは、家電だけでなく、家具もコーディネートした新たなサービスも開始した。さらに、同社では、東京・五反田のパナソニック目黒ビル内に、新たに「noiful studio」を開設。このほどその様子も取材することができた。現在のnoifulの取り組みを追うとともに、noiful studioの様子をレポートする。

○「noiful ROOM」と「noiful LIFE」、2つ内容で展開

noifulは、「持たない豊かな住まい方」をコンセプトに、2022年1月から開始した賃貸住宅向けサブスクリプションサービスだ。

空室率の改善や、家賃単価の上昇を考えている賃貸住宅オーナーや住宅管理会社向けに提供しているサービスで、パナソニックの最新家電と組み合わせることで、賃貸住宅に新たな価値を提供することができるのが特徴だ。

パナソニック くらしアプラインス社 ハウジングアプライアンス事業推進室マーケティング・コミュニケーション課主幹の田中真氏は、「賃貸住宅のオーナーが苦労しているのが物件の差別化である。共用部の差別化は行いやすくても、居室内は差別化しすぎると入居者が限られるということになりかねない。最新家電が利用できるという提案は、賃貸住宅の差別化として有効な手段のひとつとして評価されている」とする。

Noifulのサービスは、2つの内容で構成される。

ひとつめは、「noiful ROOM」である。パナソニックの家電製品をサブスクリプションで提供。「固定パッケージ」では、オーナーや管理会社の要望に応じて、部屋にあわせた家電をあらかじめ設置しており、入居者は最新家電をすぐに利用できる。また、「選べるパッケージ」は、入居者が必要な家電を選択でき、それを利用できる。すでに入居中の賃貸物件でも、このサービスを追加することができる。パナソニックと、オーナーおよび管理会社が結ぶサブスクリプション価格は、製品ごとに設定されているが、入居者に提供する価格は貸主側が自由に決定できる。たとえば、家賃に加えて、家電の利用料金を月額で徴収するといった方法や、家賃に含めて徴収するといった方法などが想定される。

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